どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
事務所で社長に海老被害の報告が終わると専務に呼ばれる。
くーん(おい、新人も入ったことだしわかってるよな、あれやらなきゃな。あれ。)
鉄郎の歓迎会のことだろうか。
くーん(サイクリングだよ、サイクリング。)
そんな話今まであったのかと思い巡らせたが、記憶にひとつもない。
くーん(さあ、行くぞ。)
専務は嬉しそうにリードをくわえて走り回っている。
そういうことで、鉄郎と家族、専務を連れ、若洲海浜公園にとんぼ返りした。
そういえば、サイクリング等やったことない。
午後の若洲海浜公園は駐車場で並んでいる。
15分程並んで駐車場に止める。
待ちきれなくなった子供と専務が勢い良く車から飛び出す。
そしてやはり、自転車貸し出しコーナーも並んでいる。
ここで若洲のレンタル自転車についてまとめておこう。
大きく分けて3種のレンタルがあり、①普通、②特種、③電動とあり、それぞれレンタルの受付場所が違うので注意が必要だ。
①
普通は園内を回ることのできる自転車で、いわゆるママチャリとタンデムというのがある。
タンデムとはサドルが二つ、ペダルが二つ付いたもので二人乗り専用の自転車だ。
②
特種とは10m四方程度の中のみでの使用となり、園内を自由に運転できない。
しかし、正に特種な自転車がたくさんあるので、これはこれで楽しめるはずだ。
③
電動(バッテリーカー)はこぐのが楽チンな電動自転車というわけではなく、遊園地に良くあるような、パンダさんの乗り物だ。
10分ほど待っただろうか。
私はタンデムを借り、娘と普段は行くことのない巨大風車へと走らせる。
自転車に乗るのは随分久しぶりだ。
後ろで娘も漕いでいるので楽チンである。
普段遠目にしか見ない風車を眺め、その大きさに改めて震撼する。
そして、子供の遊具が多数ある広場を回る。
私の海老やイソメの護衛はここで役に立っているのだろう。
子供から大人まで屈託のない笑顔で遊んでいる。
私はまた、改めて自分の任務の大きさを実感した。
一度サイクルセンターに戻ると、専務に挨拶して、堤防の方に向かう。
いつものトイレ、いつものショップを自転車から眺めるのは新鮮だ。
堤防、人工磯を右手に高台から海を望む。
いつもいる前線を高台から自転車に乗って眺めると、いつもとは違う風景に驚く。
こんなに広かったのか。
海老の護衛だ。
竿先や道糸、浮きばかり集中してしまう。
だが、広い視野での護衛も必要なのかもしれない。
今回は公園すべてを一周するのは辞めておいた。
妻とともに専務をサイクリングセンターに残してきたからだ。
一通り遊び、楽しかった、また来たいなどと感想を述べあいながら、車に戻る。
後部座席のドアを開け、私はしまったと思う。
そこには鉄郎がふてくされた姿で横になっていた。