2017年5月11日木曜日

5月7日釣りミッション 若洲 後編 ~刻海老~

どうも皆様おはようございます。
万太郎です。



 前回メジナ被害が出た。

今回はどうだ。



人口磯に釣り座を作る。

マキエを作り、仕掛を作る。



前回の釣行で竿の先端が折れてはいるが、問題なく使えそうだ。

様々な検証も兼ねて、ウキが沈み込むことの増えた昨今、海老の行方不明がどの程度なのかもついでに検証したい。



 まず、手元の海老の数を数えよう。

パックの中からすべての海老を出し、1,2,3…、と数えながらパックに戻す。

途中、隣で騒いでいた小学生が祖父に歳はいくつだったか聞かれている。

8、と子供は元気よく答えた。

海老の数は17だった。

思ったより少ないがそんなものなのだろう。

さっそく海老の護衛を始めよう。





 今日は、昨日の夜半の雨のせいか、強風のせいか、水が濁っている。

こんな日は魚の活性も低そうだが、チヌは水の濁りを好むという。

メジナからの護衛を目的にしたマキエだが、そちらの方も気を配らねばなるまい。

と、そんな折、ウキが沈む。

私は冷静だ。

海老が魚に襲われないよう、しっかりとエスコートし、魚をやり過ごす。

ウキは何事もなかったかのように、先ほどの深さまで戻り、平静を取り戻した。

しかし。

仕掛を引き上げると、海老がいない。

このところ、よくあるな。

新しく海老を付け替え、同じ位置あたりに投げ込むと、すぐさまウキが沈んでいく。

大丈夫。

なんでもない。

しっかりと魚をやり過ごす。

しかし、やはり海老がいなくなっている。

すばやく海老を付け替え、手返しをする。

マキエを撒く手にも力が入る。

これ以降は同じ場所ではウキの沈みは確認できなかった。

その後も、ウキの沈みはなくとも、ぽつぽつと海老は海の中に消えていった。



 ついつい、マキエの使用に力が入り、いつもより早く、マキエがなくなる。

時間も時間だ。

もうそろそろか。

最後に、海老を数えてみよう。

パックから残りの海老を手の平にあけ、パックに戻しながら数を数える。

1,2,3…、と数えていると、隣の小学生と祖父が話しをしている。

おじいちゃんって何歳?

68だよ。



さて、海老の数は…、73?

増えている?

とんでもなく増えている。

どういうことなのか。

若洲海浜公園の時空間のねじれ、風水の状況、今朝の夢占いの結果、北斗七星の近くに死兆星が出ていないか、私はありったけの経験則と情報を頭の中に巡らせた。



 そして、私は一つの結論にたどりついた。

答えは初めからわかっていた。

簡単なことだった。

世の中に不思議なことなど何一つないのだ。

答えは、そう、行方不明だ。

戻ってきたのだ。

今まで行方知れずになっていた海老戦士達が。

私は海老にご苦労様、とねぎらいの言葉を掛け、釣具を納め、帰路に着いた。




海老被害   0



小学生は人口磯でハゼ2匹釣れたみたいです。私ゃボーズ。

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