2017年12月14日木曜日

11月19日 若洲海浜公園 護衛ミッション ~嫉妬~

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。


 久しぶりにここ、若洲海浜公園に到着した。


先週、先々週と鹿島の方に遠征していた為、随分と久しい心持だ。

家族での釣りもいいが、結局のところ釣りは魚と人間との真剣勝負だ。

横から絡んだだの、餌変えろだの、魚取ってなどと言われながらするものは、もはや別物だ。

今日は心を新たに海老の護衛任務に当たりたい。

今年は夏から土日になると気温が下がり、台風が来襲し、気温の低下が目立った。

11月に入り、その寒さの勢いは留まらず、本日も実に寒空の下での護衛になる。

満潮は5:40、干潮は11:20、大潮。



 4時に現場に到着する。

暗い。


この暗闇の中、撒き餌はどうしたらいいものか。

また、とても風が強い。

あまり遠くに仕掛けを投げるわけにもいかず、足元から4,5mに仕掛けを落とす。


海老を暗闇の中操作し、魚を探る。

異常なしだ。

私が若洲を離れている間に、随分と魚の数を減らしたようだ。

撒き餌を撒けども、ポイントを変えども何の応答もない。

もうこの時期はフナ虫たちも沈黙し、飛び跳ねる魚の姿も見えない。

とても寒く、遠めにカモが浮かんでいる。


急に今年の初頭、2月、3月の釣りを思い出す。

完全な海老の護衛だった。

それどころか今は魚の気配すらない。

ウキを変えるなどして、気分転換を図ってみるが、何かにそれが伝わることはなかった。




  空も明るくなり始め、周りにも釣り人がぽつぽつと現れ始める。

今日は大潮だ。

寒さとは裏腹に人の賑わいが予想できる。

だが、残念だが魚はいなさそうだ。

隣のニット帽の若者が軽快に撒き餌を投げ始める。

ふふふ。

無駄だ。

よほど後ろから彼の肩を叩き、首を振って慰めてやろうか等と考えた。

私は切れかけの撒き餌に付け餌用のオキアミを混ぜ、最後に一投とすることにした。

今日はもうおしまいだ。

すると、隣のニット帽が大きく竿を振り上げた。

何か掛かったようだ。

メジナ。

おかしい。

魚はいないはずだ。

私は自分の竿に試しに聞いてみると、何の反応もない。

海老もキレイに残ったままだ。


そうこうする内に、隣のニット帽は断続的に魚をかける。

グレ、グレ、チヌ、グレ。

魚が・・・、いる!

くそ。

何故隣にだけ。

私は腹の底から嫉妬の炎が燃え広がっていくのが分かった。

仕掛けを回収すると、海老が行方不明になっている。

最後の一投と、撒き餌もすべて投げてしまった。

あと一投、あと一投だけしたい。

私は地面に這いつくばり、撒き餌からこぼれた海老がいないか岩場を這いずりまわった。

いた。

一匹の海老が目に入った。

しかも、サイズもちょうどいい。

さっそく仕掛けに海老を付け、隣のニット帽と同じような距離に仕掛けを投げた。



 ほどなくして。



あぁ。

ありがとう。

ありがとう。

あぁ。

ありがとう。

というところで海老も尽き、納竿とした。




隣の方は真っ赤な(多分)グレ用撒き餌にオキアミ。よし、まねっこだ!

2017年12月6日水曜日

なんとスライムが起き上がって釣りに行きたそうにこちらを見ている。

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。


子供がひたすら回したガチャの景品、スライムが机に転がっていた。

色とりどりだ。

どうやら欲しいものが出ないのでループになっているらしい。

大きさも丁度よく、少し人を小バカにした感じがウキとして好印象だ。

これでいこう。


と、取り急ぎで作ったものは子供に見せた当日に接着が甘く、流された。


    そして、今回のこれは第二段である。


今までと違う部分がある。

スイベルに取り付ける部分が少々ハリスに引っ掛かりやすい。


これをケミホタルを取り付けるための市販のゴム管に変更した。


割りびしは相変わらず接着剤で固定したものだ。

すこしスマートになった。



    市販のウキの色合いと言うのはよく考えられている。

海の上で見やすいのは黄色とオレンジ、赤のようだ。

これらのスライムをしようしたことで、前回のガンダムや、ペンギンに比べ日中の見やすさは抜群だ。



こんなウキもいかがだろうか。

釣果は後ほど。

2017年11月29日水曜日

11月12日 鹿島港魚釣園 ~釣チケット2枚目~

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。


  一日釣りチケットを家族に貰うことになり、一日釣り行、二回目の今回となる。

前回は家族も参加しての一日釣りということでかなり餌代に散財してしまった。

この反省を活かし、今回は時間を短縮し朝から昼過ぎくらいまでを目処とした餌購入を目指した。

そもそも子供たちは撒き餌を混ぜられればそれでいいようだ。

オキアミ一ブロック、配合材二袋、イソメで2,000円と少しだ。

いいペースだ。



  今回も鹿島漁港釣園に足を運んだ。

当日は7時に到着。

流石にこの時期の7時は人影もまばらだ。


到着後ほどなくして、二つほど隣の釣り人が40cm級のクロダイを上げた。

堤防右向き真ん中辺りだ。

私の家族はそれを見て、へー、クロダイ初めて見た、などと言っている。

おかしい。





  いつでもそうだが家族の分の仕掛セットはなかなかにしんどい。

竿を渡した先から絡まっただの餌つけてだのと注文が入る。

・・・

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私の祖父は釣り狂いだったらしい。

幼い頃なのでよくは覚えていないが釣りのトロフィーがたくさん飾ってあった。

祖父の子である私の父を釣り場につれていくことはなかったらしい。

父は結局釣りを一切しなかった。

私は祖父の気持ちが少しわかるような気がした・・・。
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・・・からんだよー

…絡んだよー

距離以上に遠いところから注文が入った気がした。

祖父のことに想いを馳せながら家族の仕掛を作り、絡まったリールのご機嫌をとる。

妻が何度かラインを絡ませ、その都度文句を言う。

リールがよくないのではないか、ラインがよくないのではないか・・・。

確かに安物ではあるが、風も強く、風でガイド上のラインが弛んだままリールを巻けばそれは絡まる。

何故かだんだんと口調の強くなる妻。

おかしい。



  釣果は以下の通り。




妻も一匹釣ったのだが、リールの絡みが不愉快であったのだろう、糸変えろ、リールは安物使うなと、難癖をつける。

子供たちは「帰る」「帰ろう」とは言わない約束なのだが、30分おきに今何時?と時間を確認する。

おかしい。

釣りチケットとはいったい。



  お昼を前後して餌もなくなりかける。

お昼はコンビニで適当に、と思っていた。

その矢先ラーメン屋を見かけてしまう。


家族4人でラーメン、4,000円。

とてもおいしいラーメンではあったよ。


鹿島スタジアムが近いせいか、ラーメン屋では私の腹の底とは裏腹に笑顔のジーコの写真が飾られていた。


  私は釣りチケットが終わったことに寂しさと安堵を覚えながら帰路に付いた。



がくがくぶるぶる、釣り恐い!

2017年11月23日木曜日

11月5日 鹿島港魚釣園 ~1日釣チケット~

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。



  11月は恥ずかしながら私の誕生月である。

家族にプレゼントは何が欲しいと聞かれ、即座に釣りに行きたい、と答える。

家族のことを考え、一日中の釣りにいったことは一度もない。

モノより時間が欲しい。

お金より時間が欲しい。

では、と一日釣りチケットをもらえることになった。


これはありがたい、と日程を定めると何がどうなったか家族までが来ると言い出した。

家族で釣りをするのに若洲人工磯と言うわけには行くまい。

ということで以前行った鹿島の釣り施設に行くことにした。

魚が目視できるような場所のほうが子供は楽しかろうと言う配慮だ。



  以前はサビキ用アミコマセが足りなくなり、子供がむやみに買ってきたアミ姫で散財した。

今回はその反省より、上州屋で一通り買いつけ、向こうでの購入を控えようと言う魂胆だ。

どんな釣りをするかにもよるだろうが、一日であれば、それなりに餌は用意しなければいけない。

基本はサビキにしてアミコマセ、個人的に浮き釣りがしたいので撒き餌用のオキアミ、集魚材、虫も買っておきたいのでアオイソメ、動画を見てたら「食い渋りイエロー」がいいと言っていた・・・。

受け取ったレシートには5,000円という金額が印字されていた。


  朝7時に到着するように家を出て、現地に到着した。
   

この時期の開園は8時なのだが、ここはどうやら少し前に入ることは容認されているようだ。

入ってみると、既にかなりの方々が釣りをされている。

今回は入口近くに陣取り仕掛けを作る。

 

4人分なのでかなりの労力だ。

ただ、やはり子供は撒き餌を作るのは楽しいらしい。

こればっかりは私が作るよりよほどよくこねた物ができた。

少し投げてみると魚が大量に集まってくる。

ボラだ。



海底まで撒き餌を届けるのは絶望的な量だ。

9時過ぎまでに世帯で4匹の魚を捕らえる。





この辺りは砂地が広がっているのだろう。

水深もかなりのものだ。



10時。

子供が飽きてきたのを見計らい、作っておいたスライムウキを披露する。


子供がガチャを回し、散らかしてあったものを集めて作ったものだ。

予想通り子供は嬉々として食いつくが、接着が甘かった為、2度目に投げ込んだ時にウキの根元のみ戻ってきた。
 

流されていくスライムウキを遠目に、隣で子供が「スライムガチャ代、1,000円ね。」と呟いた。


  その後、当たりという当たりはなく、時間は16時を回る。

5,000円の撒き餌はキレイに海に流され、ボラの腹に収まることとなった。


 比較的東京から近く、底の見える釣り場を考え場所を選んだのだが、よくよく考える。

ETC代往復4,000円・・・。

ガソリン代が往復ざっと2,000円・・・。

明日からの仕事を考え、家族全員が寝息を立てる中、西日に向かって車を家路に向けた。




1日釣りチケットはただじゃない!若洲なら一日500円!

2017年11月15日水曜日

10月26日 夜釣り 若洲海浜公園 ~お月見~

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。


  土日の台風が続き、満足に釣りにいけない日々が続く。

フラストレーションだ。

今週の土日も台風がやってくるという予報をキャスターが深刻そうに話している。

この調子では、今週末もまともな釣りはできない。

フラストレーションだ。

自分のフラストレーションは自分の知らないところでどこかにぶつかり、またそれが何かにぶつかり、必ず自分に戻ってくる。

「風が吹けば桶屋が儲かる」「バタフライエフェクト」などといってもいいだろう。

このフラストレーションは何とかしなければいけない。

本日10月26日(木)。

平日だ。

もちろん、自分の仕事もあり、釣りに行く時間などない。

何とかしなければならないフラストレーションの解消方法を考える。


  末に、私は今が10月であることに思い至った。

月見だ。

月見に行こう。

であれば仕事が終わってからでも楽しめるはずだ。

思い立ったが早いか、私は駐車場の砂利を蹴散らしながら車に乗り込んだ。

その時間 20:13。



  月見をしに来ただけだ。


私は月の見える場所を探し、若洲の人口磯、真ん中辺りを陣取ることにした。


釣竿を準備し、仕掛けを作る。

そして、お月見のために用意したアオイソメを仕掛けにつけた。

完全な月見だ。

周りにはこんな日でも釣りに来た方々がいる。


こんな日にまで釣りとは、本当に釣り人というのはちょっとどうかしているのだろう。

しかも、釣れているのならまだいい。

本来の目的を果たしているからだ。

釣りをしている人間を横目に、お月見の作法として竿を振り出し仕掛けを投げ入れた。


30分ほど経つと早々に月は沈んでしまった。

しかし、まだ星が浮かんでいる。

月のない月見も風流なことだ。

そして周りにはまだ数名釣りをしている方がいる。

こんな時間まで釣りとは。

どれほどの暇人だ。

さらに数分後、隣の方々も竿を納め始めた。

私は帰っていく隣の釣り人を横目に、イソメを付け直す。

真っ暗な海をにらみつけ、仕掛けを投げ入れた。

時間は 22:15。



  時間は巻き戻って 20:13。

私は駐車場の砂利を蹴散らしながら車に乗り込んだ。

飛び跳ねる砂利を、そこに棲む鈴虫が迷惑そうにオーケストラを中断し、息を潜める。

鈴虫の鳴き声を楽しんでいた駐車場の隣家の佐藤さん宅で鳴き声の中断と共に晩御飯の用意が始まった。

佐藤さんの隣家、鈴木さん宅では隣の晩御飯の匂いが漂い、晩御飯の用意をしない妻に対し小言が始まり夫婦喧嘩が勃発する。

鈴木さんは夫婦喧嘩にうんざりし、家を出て彼の友達、田中さんの家に逃げ込んだ。

田中さんは鈴木さんの気分転換にと、犬好きの鈴木さんと飼っているポチの散歩に出かけた。

ポチは散歩にだかけると必ず遠吠えを一つする。

遠吠えを聞いた人口磯の奥で猫は足を滑らせ釣り人に投げてもらった魚を落としてしまう。

ぼろぼろの魚は人口磯中ほどまで泳ぎ、ここは危険だと、他の魚に伝え離散を促す。

魚たちは危機を感じ、人口磯から離れ始めるのだった。



  時間は 22:15。

何の反応もない。


15℃を切ると魚の活性が悪くなると言う。

いや、今日は月見だ。

魚など関係ない。

と言いつつも、時間は 22:30 になってしまった。

今日(の月見)はここまで。


納竿。




雷電知ってるのか! これは、バタフライエフェクティブボーズ!

2017年11月6日月曜日

10月16日10月17日 台風伊豆 釣り場所を求めて。

貴方に会えてよかった…。





本当に…よかった…。





……






  皆様おはようございます。

万太郎です。


  10月16日(月)、10月17日(火)。

ど平日である。

私は家族を伴い、伊豆に行くことになった。

伊豆。

特に今回、伊東の方に行くことになっている。

海沿いを車で走るだけで釣具屋が乱立し、釣り場所が散見される。

家族の一瞬の隙をついて、一瞬でも釣り竿を振り回したい。

だが、その家族の目のほかに大きな障害があった。

台風だ。

天気予報では10月16日(月)は終日雨、10月17日(火)は雨のち晴れ。

この隙をつくことができるだろうか。

車のトランクに釣具を忍び込ませ、その朝を迎えた。





  10月16日(月)。

とにかく雨だ。

まさに台風の近い本気の雨だ。


朝は様子見だ。

道中も完全に雨。


ホテルについたが、予めグーグルマップで狙っていたホテル前のポイントは厳しい状況だ。



家族には、何かそわそわしていないかなどと突っ込みを受けつつも、やはり今日は諦めねばなるまいか。

この日は仕方なく、酒を飲んで寝ることとした。


  10月17日(火)

やはり、この日も雨だ。

しかし、午後からは晴れ間も見えるという予報だ。

家に着くまで、だ。

家に着くまでが釣りである。

チャンスはまだある。

私は想いばかりが募り、魚に、あいつに会いたい、その想いだけが大きくなっていくのを感じていた。

しかし、チェックアウトは10時。


この時間までやはり天候に恵まれず。

もうホテルでの釣りは諦めねばなるまい。

だが、釣り自体を諦めてはいけない。

まだ帰り道にも沢山の釣りスポットがある。

チェックアウトを済ませ、車に乗り込む。

天気も悪いので特にどこかに寄らずに家に向かうことになる。


  私は、ぐずぐずと干物屋などに無意味に立ち寄り、買いもしない干物ウインドウショッピングを存分に味わった。


流石に家族も干物ばかりでうんざりし、早く帰路につけ、と私を急かす。


  昼食をとる。


だめだ。

伊豆の海鮮の味も全く感じることができない。


雨足は弱まらない。

時計の針は13時を回っている。

ついに高速道の手前の休憩ポイントまで来てしまった。

ここで高速道路に乗ってしまったらもう、伊豆の釣りスポットに寄ることはできない。



私はぐずぐずととんでもない値段の干物を睨みつけ、この場での待機の提案、別の場所への誘導などあらゆることを考えた末…。



  私は一つの解にたどり着いた。

ここだ。

遅くなることはできない。

私は最後の手段だと踏ん切りをつけ、干物を手に取り家族のもとへ交渉に向かった。







  10月17日(火)PM6:00

雨は上がり、私は釣具を持ってこの場所に降り立った。

伊豆より、釣り場を求めて。





  どうしても釣りを諦めきれない私は、帰ってから一人で釣りに行くことを提案したのだった。

眉間にしわを寄せた家族を説得し、旅行の片付けも早々に、車を走らせたのだった。

やはりここになるのか。

若洲海浜公園。

誰にも迷惑をかけずに釣りをする選択肢。

家族を家に送り届けてから、単身向かう。

これしかなかった。

しかし、平日、台風一過とはいえ人がいるものだ。



慣れた手つきで仕掛けを作り、竿を投げる。

温泉が心地いい季節になってきてしまった。

魚もなかなか上がってきてはくれない。

時間が過ぎるばかり。



  PM9:00。

もうそろそろ帰らなければ。

最後の一投にして納竿にしよう。



何かが反応している。

こんな日はあいつに会いたい。

来い。

来てくれ。

…。


一匹の魚がそこにいた。

貴方に会えてよかった…。

本当に…よかった…。

私は感極まり、釣れた魚を抱きしめた。

魚は居心地悪そうにしていたが、私の様子に気づき、諦めたように私の肩を叩いた。

腕時計を確認すると、もう行かなければいけない時間だ。

私はその後、魚を優しく元の海へリリースした。

魚は自分のひれの動きを確認し、元気よく沖に向けて泳いで行った。


はー。めでたしめでたし、と。