2017年4月10日月曜日

4月09日 護衛ミッション 前編 ~愛は勝つ~

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。





 よく眠れた。

釣具を担ぎ、外に出る。

昨日の雨が今だに地面を濡らしたままだ。

まだ水たまりができている駐車場を歩き、車に向かう。


 今日は中潮、それほど悪くはない。

一日曇り予報。

満潮は4時、干潮は10時。

釣にはいろいろな環境ファクターがある。

朝マヅメ、夕マヅメ。

上げ3分下げ7分。


いろいろな言われがある。

天気が悪くても、気圧が低いと魚が浮いてきやすいから。

台風が近いから。

台風が去ったから。

雨が降ったから。

昨日花火大会があったから。

赤潮だから。

大安だから。

何かにつけ理由をつけて護衛に行く。

護衛に行ける日は限られているので、少なくともその日に希望を持つために様々な理由をつけるのだ。

そして、今日は桜が咲くほどの暖かい日だから。


 昨日は昼まで雨が降っていた。

午後から雨はやみ、私は家族と花見に出かけた。

行先は葛西臨海公園。

雨さえ降っていなければ、たくさんの人々で賑わい、露店が並び、座る場所すらなくなることだろう。



しかし、そこには露店が寂しそうに並んでいるだけで、人は数えられる程度。

一組のカップルが目についた。

口論をしている。

天気のせいだろう、ベンチでさえも濡れそぼって座る場所もなく、何も用意してこなかったカップルは、居場所で揉めている様だ。

せっかくの桜の季節、桜の場所で…。

海老への愛も護衛には重要なファクターだ。



 今日は朝から10度を超えている。

やれやれ、これからの海老護衛は骨が折れそうだ。

いつも通りに腹部につけてきた貼るホッカイロが暑くて煩わしく感じるくらいだ。



 若洲海浜公園の駐車場に到着し、釣具を担ぐ。

空は一面真っ白で、分厚い雲に覆われている様だ。

太陽は昨日から見ていない。



 霧が強い。

霧が強すぎて向こう岸が見えないくらいだ。

人気も少ない。

人口磯を移動しながら環境について考える。

2月3月までのような、刺すような寒さは既にない。

波は少しだけ出ている。

もうそろそろ…。

さすがにもうそろそろ、魚が襲ってくるかもしれない。

私はそんな、願いとも危惧ともつかぬことを海老一匹一匹に気持ちを込め愛を込め、心を託し仕掛けに付けて海に投げ込んだ。


続く。

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