どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
事務所に戻ると社長に呼ばれる。
この書き出しが久しぶりに思える。
今年になって海老被害、イソメ被害は未だない。
我ながら優秀だ。
他の釣り地域ではもっと早くから深刻な被害が出ているとの報告がある。
これもひとえに、努力の証だといってよいだろう。
私の仕事に問題はないはずだ。
ふと、社長の足元に目をやると何かのケースが置いてある。
FF15。
その猫みたいな手でFFをやるのかと聞いてみると、それを置いて歩き去っていく。
これは、私にやれ、ということなのか。
私は社長の後姿にゼルダがやりたい、ゼルダをやらせてくれ、そう懇願した。
Switchはない。
だがゼルダはWiiUでも発売されていることを知り、浮き足立っていた。
FFは7までだ、ライトニングさんはきれいかもしれないが、あの頃からFFはFFではない!
私はあくまで社長に追いすがった。
ゼルダを…。
社長は歩みを止め、すうっと振り返る。
目にも留まらない速さで社長の右ストレートが飛んできた。
私は突然の出来事に何の反応もできない。
私は右によろけると間髪入れずに社長の左のボディーが私の胃を貫く。
膝をつく私に容赦なく社長の膝が襲い掛かり、高々と振り上げられたかかとが落ちてくる。
崩れ落ちる私に、社長は後姿で語りかけているようだ。
ゼルダに釣りはないらしいじゃないか…。
私は薄れゆく意識の中で、FF15…、男ばっかりだよ…、やる気でねえよ…、と心の中でつぶやいた。
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