2023年11月29日水曜日
ジー
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釣吉万太郎
皆様どうもおはようございます。
風邪っぴき万太郎です。
Gだ。
よし、寝るか、と、寝床に入ろうとすると、視野の端に違和感を覚えた。
普段そこに何も無いはずの壁に、黒い何かがうごめくのを感じた。
私は目の焦点をそちらに向ける。
Gだ。
普段釣りなどに行くのであるから、フナムシなど似たような生き物は見慣れたものである。
イソメであろうと、虫餌も手慣れたものであるはずだが、やはりGはGである。
それをGだと認識した途端、目は開き、歯を食いしばり、肩はこわばり、背中は凍りつき、足に力が入った。
動くなよと願うものの、見たくないという本能に似たものも芽生え、ここで退治しなければという責任感もある。
誰かが退治してくれれば、という他力本願が脳を支配する。
しかし、いい歳だ。
誰かを呼ぶというのもあまりに格好のつかないものである。
このような葛藤により、私からGへの一方的の睨み合いがしばし続いた。
願いは叶うものである。
にゃー、と声がする。
私は声のした方へ目を向ける。
社長だ。
変な格好をしているが、助けに来たのだろう。
私は礼を言い、ジーのことを社長に伝え、対処を頼んだ。
「にゃーん」
何を言っている、私は社長ではない、と言っているようだ。
私も何を言っているかわからず、その恰好はとてもいいが、社長であることを確認する。
「にゃー」
社長など知らん、と言っているようだ。
私はよくわからなくなり、この際、社長かどうかはどうでもいいが、Gをよろしくお願いしたい旨を伝えた。
「んなー」
Gのことなどどうでもいい、今日のご飯をもらっていない、はよよこせ、と言っている。
私は助けに来たわけでは無いのか、ということを確認する。
「にゃーん」
助けに等来るわけないだろう、早くご飯、と言っている。
私は、何を突っ込んでいいのやらわからなくなり、戸惑い、社長を凝視する。
すると、社長がにゃー、と言いながら今まで見たことのないような速度で私に襲い掛かってきた。
これと同時に、視界の外からGもこちらへ飛び掛かってくる。
私は顔を伏せ、声にならない叫び声をあげた・・・。
その次の瞬間、目を開けると、耳元で、携帯のアラームが鳴っていた。
朝だ。
どうやら夢を見ていたらしい。
ぐったりした寝起きの体を起こして、周囲を見渡す。
夢だけど、夢じゃなかった。
2023年11月15日水曜日
階下の黒い悪魔
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釣吉万太郎
皆様おはようございます。
万太郎です。
私は家の3階で寝ているのだが、社長は1階に部屋を持っている。
社長はいつも部屋にいるため、3階まで来ることはほとんどない。
だが。
にゃーん。
時計を見ると朝の5時である。
朝方、空腹のときのみ、我慢ができなくなると現れるらしい。
適当に撫でてごまかそうと、頭をぐりぐりやると嫌そうに払いのける。
無視して寝ようとすると、にゃーん、と声を上げる。
仕方がない。
と、ここまでは今まで実はよくあったのだが、じゃが丸が来てからというものこの社長が3階に来るというイベントは激減した。
じゃが丸は階段の近くの檻の中で生活しているのだが、近くを通るものすべてに吠え掛かるのだ。
この日も、私が2回まで下りると、バウバウ!と大騒ぎをする。
社長もこれがイヤなようで、階段の真ん中で、一度下りるのを躊躇するのだ。
私が下で待っていると、勢いをつけており始めた(といってもものすごくノロい)。
階段を下りて檻の目の前に行くと案の定、バウバウ!とじゃが丸が吠え、社長は全速力で階下へと目指す。
じゃが丸は暴れ足りないのか、檻の天井をがりがりと爪でひっかいている。
ようやくここで、専務がなだめようと、檻に近づいてきたのだが、檻からバウバウ!ガリガリ!と大暴れするじゃが丸を見るや否や、くるりと方向を変え、自分の部屋へと戻っていった。
まったく、と誰もいなくなったので、じゃが丸の檻を開けると、全速力で飛び出し、どうやら社長が2階から1階の間で待っていたようで、これを追いかけ、階段をころころと落ちていった(じゃが丸は階段を降りれない…)。
もちろん、じゃが丸無傷です。やんちゃすぎるのも考え物ですね。
2023年11月8日水曜日
新人 じゃが丸 11月8日
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釣吉万太郎
皆さま。
おはようございます。
不安障害、万太郎です。
久々の登場になるが、社長がにゃーと言っている。
腹が減ったのかとカリカリをしゃらしゃらと皿に入れてみるもなにか違うらしい。
ついでに専務にもご飯を皿にいれてやる。
だが、専務はお腹が空いてないのか、落ち着きなく特に興味も示さずうろうろとしている。
にゃー。
11月なのに暑いので水か、と思い新しい水に変えてみる。
にゃー。
いや、どうやらこれも違うらしい。
よくよく観察してみると、部屋の隅を凝視している。
視線を追ってみると、何かいる。
黒い毛むくじゃらが檻の中でこちらを見ている。
バウ!
そしてはるか後方からにゃーと聞こえる。
新人らしい。
バウ!バウ!バウ!
黒野じゃが丸というらしい。
バウバウ!
外に出せ、と訴えているようだ。
バウ!
かなりうるさい。
見た目も狼のようだ。
後ろを振り返ると、専務は完全にビビっている。
もう、くーん、とも言わない。
しかし、この黒いやつよりは私は先輩にあたる。
威厳を持って接しなければならない。
おすわり!などと一通りの号令をかけてみるも全く言うことを聞かない。
こ、こいつめ。
いいだろう。
そこから出てこい。
社会の厳しさを教えてやる。
私は檻の引き戸をあけ、新人じゃかまるに体で教えてやろうと考えた。
引き戸が開くとじゃが丸は勢いづいて私の方へ突進してきた。
ばかめ、これが若さというものか。
私は仁王立ちでじゃか丸を待ち受けると、じゃか丸はそのまま、私の足の下を駆け抜けた。
肩透かしを食らった私は、一瞬遅れてじゃが丸の方を振り返る。
さきほど、私がが専務にあげたご飯にむさぼり着いているじゃが丸がいた……
新人のじゃがまる、やんちゃです。
よろしくおねがいします。
2017年5月17日水曜日
社長心に美容室
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釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
被害ゼロを報告すべく、社長室へ。
社長はやけに不機嫌だ。
前回の報告遅れを根に持っているのか。
今回の件について一通り報告を終えたが、やはり不機嫌だ。
私はその社長のもふもふした毛並みが少し小さくなったように見えた。
いつもの感じで社長の首根っこをぐりぐりしたり、ボディーチェックをしてみると、毛玉がなくなっている。
どうやら、美容室に行って毛玉をとってきてもらったらしい。
そこで、社長、随分と毛並みがきれいになりましたね、などとうやうやしく褒めてみた。
すると、目にもとまらぬ速さで、上半身をくるりと後ろに向け、その反動を利用し、同じ方向へ、腰を回す。
さらにその反動を利用し、回転した先から逆足のかかとがまっすぐ私の腹部に飛んでくる。
後ろ回し蹴り。
私は突然のことに驚き、それに身構えることもなく、そのかかとが腹部に食い込む。
棒立ちだった私はその衝撃に後方に2回転程吹き飛び、生ゴミと書かれているゴミバケツに背中から倒れ、嫌な匂いのするゴミを体に散乱させる。
それでも何がおきたかわからず、呆然と社長を見つめる私に、なにも声をかけることもなく社長は部屋を出て行った。
いったいなんなんだ。
私も社長室を後にし、事務所に戻る途中に専務と会う。
先ほどのことについて聞いてみると、
くーん(美容室行ったの先週じゃなかったか?)
くーん(それに気づかなかったから怒ったんじゃないの?)
くだらないことだ。
そんな、女の子じゃないんだからとぼやく。
専務が驚いた顔をした。
わん(社長、女だぞ。)
2017年5月13日土曜日
メジナ被害報告
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釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
先日海老の被害を出した。
しかし、社長への報告をすっかり忘れ、その被害の検証等を行い、数日が過ぎてしまった。
遅くなってしまったが報告しないわけには行かない。
私は社長室をノックし、神妙な面持ちで部屋に入る。
すると、部屋に入るなり、社長の平手が飛んでくる。
私は一瞬何が起きたのかわからず、それを無抵抗に頬に受ける。
そうか。
既に社長は知っていたということだ。
しかし誰が・・・。
視界の端ににやにやした赤いあいつが横になっている。
あいつがチクったか。
くそ。
私は部屋のドアを開けたその場で棒立ちになり、うつむき加減で先日のメジナ被害について報告をした。
報告が終わるか終わらないかの時に、社長がそれを手でさえぎり、今度は逆の方向から平手が飛んできた。
私はその横暴な方法に少し躍起になって、たった一匹、たった一匹だぞ、と心に思った。
それを察したのか、社長は髭を揺らした。
それはこういっているように感じた。
「一寸の虫にも五分の魂」という言葉がある。どんなに小さな命でも意思を持って動き活動している。それが例え小さな蚊だったとしてもだ。邪魔だからといってパンと両手を合わせれば殺せてしまうだろう。しかし私であれば、その虫がその場所にふさわしくなければ、コップにその虫を捕らえ外に逃がしてやる。それが優しいのではない。命は平等なのだ。大きな命でも、小さな命でも関係なく、殺生は地獄行きだ。また、仏教の世界で言う、輪廻転生というものを信じていれば、そんなことはできないのだ。もし自分が次の生まれ変わりで虫になったらどうであろう。自分の愛したものの生まれ変わりが虫であったらどうであろう。一見自分と関係ない命であっても、それはすべてに繋がりがあり、そして、自分の行いはいつか必ず自分に返ってくるものである。それが輪廻というものだ。
私は、腹の底から、涙ながらにすみません、とつぶやいた。
そして、社長は満足したように、ごろんと横になった。
それは、
失敗はいい、だが報告はしっかりしろよ、と言っているようだった。
頭を下げた私の視界の隅に、小さな虫が棚の後ろから顔を出した。
それを見つけた社長は、お尻をゆらゆらさせたかと思うと、全力で突っ込み、虫に何度もパンチをお見舞いしていた。
2017年4月28日金曜日
今度のFFは釣りが凄いらしい。
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釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
事務所に戻ると社長に呼ばれる。
この書き出しが久しぶりに思える。
今年になって海老被害、イソメ被害は未だない。
我ながら優秀だ。
他の釣り地域ではもっと早くから深刻な被害が出ているとの報告がある。
これもひとえに、努力の証だといってよいだろう。
私の仕事に問題はないはずだ。
ふと、社長の足元に目をやると何かのケースが置いてある。
FF15。
その猫みたいな手でFFをやるのかと聞いてみると、それを置いて歩き去っていく。
これは、私にやれ、ということなのか。
私は社長の後姿にゼルダがやりたい、ゼルダをやらせてくれ、そう懇願した。
Switchはない。
だがゼルダはWiiUでも発売されていることを知り、浮き足立っていた。
FFは7までだ、ライトニングさんはきれいかもしれないが、あの頃からFFはFFではない!
私はあくまで社長に追いすがった。
ゼルダを…。
社長は歩みを止め、すうっと振り返る。
目にも留まらない速さで社長の右ストレートが飛んできた。
私は突然の出来事に何の反応もできない。
私は右によろけると間髪入れずに社長の左のボディーが私の胃を貫く。
膝をつく私に容赦なく社長の膝が襲い掛かり、高々と振り上げられたかかとが落ちてくる。
崩れ落ちる私に、社長は後姿で語りかけているようだ。
ゼルダに釣りはないらしいじゃないか…。
私は薄れゆく意識の中で、FF15…、男ばっかりだよ…、やる気でねえよ…、と心の中でつぶやいた。
2017年4月8日土曜日
モスモス開封の儀
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釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
前回、専務より課題(ネタ)をいただいた。
モイストモス。
まずは、マニュアルだ。
「お水を上げると、目を覚ますように葉を開く…
一週間に一度程度、霧吹きで水を与える…
日光を好むので、最低2,3時間は日光に当てる…
暑さ、寒さには強い…」
サボテンとエアプランツの育成経験のある私からすれば、何てことはない。
100円均一の観葉植物でさえ妻が嫌がるくらいに大きくしたこともある。
私は開封されたばかりの、この部屋の臭いを新鮮に感じ取っているであろうこの針金のような生き物をじっと見つめる。
よくよくみると、一本一本は確かに死んでいるかのようだ。
身を固くし、身体を縮こませ、じっと何かに耐えているかのように、そもそも此処に自分など存在しないかのようにその存在感を消している。
世の中に様々な宗教があり、 転生、再生が謳われることがあるがこの植物にそれが可能だというのか。
再生だ。
針金は隣同士、衣を見せ合い、それぞれ誇らしげで、生を存分に楽しんでいるように見える。
みるみるうちに植物は生の輝きを吸収し、次の雨を待っているようだ。
開封したときは沈み混んだ緑色をしていた植物は、今、彩りを手にし、新鮮なみずみずしい緑へと変貌を遂げていた。
針金のように惨めだった生き物は、命の雨を吸い込み、体に密着させていたであろう刺のような葉をこれでもかと自慢げに広げ、今やところ狭しと大いに自己主張をしている。
この間、せいぜい5秒ほど。
何かに気を取られていたら、その成長には気づけないであろう。
マニュアルによると、新芽が芽吹き、密集しながら更に縦に伸びるとのこと。
ほう…。
私は植物に対する一週に一度の育成業務を終了し、改めてそれを眺める。
専務…、もう少し派手なやつを…。
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2017年4月5日水曜日
白と黒の不穏な影
Posted by
釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
事務所に戻り、社長に報告。
被害0であったこと。
二人の検針屋に挟まれたこと。
ここまでは社長も何事もなかったかのようにいつものように半分寝ながら聞いていたのだ。
だが、護衛の帰り際に白黒ぶちの猫に会い、社長を知っているような雰囲気でした、と伝えると、突然立ち上がった。
だが、社長は何かを考えこみ、部屋の隅一点を見つめ、私に席をはずすよう促しているように見える。
今までにこういったことはなく初めての対応だ。
もしかしたら、私の被害0が続くので昇給もあるかもしれない。
まだ一年目だ。
あるはずがないか。
少しいたずら心が芽生えた私は、なにやら急いで社長室へ向かっている専務をとっ捕まえ、散歩に出かけることにした。
2017年4月2日日曜日
イソメ護衛!
Posted by
釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
社長に呼ばれる。
あの事件の後だ。
私はかなりの緊張をして部屋のノックをする。
失礼します。
部屋に入ると、社長が何かを持っているようだ。
これは…。
イソメ…?
社長これは…?
いつものように撫でつけてみると、あまりにこたつの中に長くいたせいで大きくなってしまった毛玉を見つける。
まさか、この毛玉は…。
どうやら、今回は海老ではなくイソメの防衛をしろという事らしい。
イソメは海老に比べ大きく、うねうねとアクションをする。
その分海老に比べ、護衛が難しいと思われる。
イソメは海老に比べ大きく、うねうねとアクションをする。
その分海老に比べ、護衛が難しいと思われる。
これは…、試練だろうか、それとも、名誉挽回を期待してくれているのか…。
その真意はわからない。
しかし、やるしかない。
明日。
私は、嫌がる社長を一通りわしゃわしゃとし、紐付きおもちゃで遊び、部屋を後にした。
もちろん、毛玉はそのままだ。
明日へ続く。
2017年4月1日土曜日
U S O believe me
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釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
4月1日はエイプリルフールである。
嘘をついてもよいといわれるアレである。
当ブログでも参加しようといろいろ考えてみる。
若洲で3メートルのマグロ、
私の海老被害200匹、
ブログの閉鎖、
実は社長が猫で専務が犬 ・・・
うーん。
手の込んだものは面白いと思うが、所詮字面だけのブログで面白い嘘をつくというのはとても難易度が高い。
嘘と言っても、インターネッツの世界は基本的に投げっぱなしになりフォローのできない世界なので、嘘とわかる嘘でないといけない。
このブログを閉鎖します、などという嘘は読者様にふーん、と思われてしまうだけだ。
突拍子がなさ過ぎても良くない。
嘘とは格も難しいものか。
そもそも、私に嘘をつく、という事が向いていないのかもしれないな。
そう結論を出し、海老被害200匹を出して若洲で釣れた3メートルのマグロを横目に見ながら、傍にいた猫と犬を撫で付け、デスクのコンピューターに「ブログの閉鎖」と打ち込んだ。
不定期連載恋愛携帯海老SF小説
第三回
学生の頃、部活で頭を打った友達が一時的にその試合の内容を覚えていない、軽い脳震とうには遭遇したことがあるが、こんな長いスパンでの記憶障害を目にするのは初めてだ。本当にあるんだな。何から切り出したものだか。その当時の学校のことや、友達、先生、イベントごとなどについて話してみたが、やはり記憶にないらしい。昔の事は海老美も気になっているだろう。今後の取引のこともあるし、しばしば合ってみないかと提案すると、海老美はとてもうれしそうに頷いた。その後、海老美は今の会社の話、海老田という嫌な上司の話や、最近の趣味やテレビ、友達のことなど他愛もないことについて、楽しそうに話した。海老男は、特に聞かれなかったし、自分から言うことでもないので海老子と結婚していることについては言わずにいた。海老美との時間はあっという間に過ぎてしまった。
ちょっとした罪悪感とともに家に着くと、海老子がリビングで待っていた。
「遅かったのね。」
続く
2017年3月30日木曜日
こたつから若洲に愛を込めて。
Posted by
釣吉万太郎
どうも皆様おはようございます。
毎日鼻うがい@万太郎です。
専務に挨拶した私は、社長の待つ部屋へ。
いない。
社長も尋常ならざる聴覚と嗅覚をお持ちであるはずだ。
私の存在は関知されているはず。
部屋からもフッとした何かが見える。
こたつか。
やはり怒っているのかもしれない。
謝らなくては。
社長、すみませんでした。
おもむろにこたつに手を突っ込み撫で付ける。
社長はシャーともフーとも言わず撫で付けられるままだ。
なんと大きな人間であろう。
しかし…、む、この毛玉の感じは…。
社長は、こたつから出ることもなくお前が謝るべきは私でなく、読者様なのではないかと言っているようだ。
くっ、なんというメタ的な。
しかし、確かにこのブログでのページビューの高い記事は釣関係だ。
ゲーム関係と犬猫関係はページビューが低い。
釣りと釣りの間を埋めるために思いつきで始めた事とはいえ、露骨だ。
皆、釣りを愛し、若洲を愛しているのだ。
すみませんでした、と誰にともなく呟き、部屋を後にした。
そして、クリックしていただき、本当にすみませんでした。
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2017年3月23日木曜日
海老被害0行進
Posted by
釣吉万太郎
皆様おはようございます。
ビールは金麦@万太郎です。
事務所に戻ると、社長が事務所をうろうろしていた。
ご飯も一通り食べ、所在なさげにぼーっとしているだけのように見えるが、実は違う。
私の海老被害0について憂いてくれているようだ。
そう、海老被害0。
自画自賛してもいい。
私はよくやっている。
平和は保たれている。
だが、平和は退屈と読み替えても差し支えなかろう。
社長はミッションのやりがいについて憂いてくれているのだ。
私はそれについて少し考えながら、おもちゃ付きの紐がくくられた棒を取り出し、軽く振り回した。
おもちゃに飛び付いて遊んでいるように見えるが実は違う。
被害0はどのくらい長いのか尋ねられているようだ。
たしか、昨年の12月からだから…、といいかけると、社長がもういい、といってくれたように感じた。
まだ慌てるような時間じゃない、と言っているようだ。
社長…。
社長の頭をもふもふと撫でつけると、飲みにいくか、と言われたようで、私は社長を抱き抱えダイニングに行き、缶ビールを開けた。
2017年3月21日火曜日
3月19日護衛ミッション 若洲海浜公園 後編
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釣吉万太郎
3月半ばだというのに人がいない。
シーズンはまだ先なのだろうか。
今日も魚が跳ねている様子は見られない。
2月のあれはなんだったんだろう。
今日はマキエを用意してみた。
ここに訪れる方はほぼご存知だと思うが、マキエとは手っ取り早く言うと、煙幕のことである。
魚を陽動する粉や、海水を濁らせる粉、それに無数の海老を混ぜて海に投げ込むことで魚を撹乱し本物の海老を護衛するという、こちら側が仕掛けられる数少ないトラップのうちのひとつである。
またこのマキエと言うのはとても楽しい。
様々な場所のコイの餌やりや動物園の餌やりは一つのアトラクションと考えてよく、これに近い。
それと海老の護衛という一石二鳥の理由で、海に青春を叫ぶ行為と言えるであろう。
またマキエを作る過程である、海水と粉を混ぜる行為も公園の砂遊びを彷彿させ、大変愉快である。
童心に返り粉を混ぜているうちに、空も明るくなった。
すると、同士の方であろう、一名が10mの側で仕掛けを作り出す。
これだけ広い若洲で、人がこれほどまでにいないのに、なぜここで?と、考えもしたが、その方もマキエ、煙幕を投げ出した。
このマキエというトラップは、自分の護衛対象の海老のすぐそばに投げ入れることで自分の海老を護衛をするトラップではある。
だが、所詮は水の中だ。
ましてや、波もあれば潮の流れもある。
拡散するのである。
であれば、近くで投げてくれる他人のマキエは私の護衛対象にとっても効果があり、相乗効果が望めると私は思うのだ。
しかも、その方のいでたちを見るからに、私のものより手の込んだマキエを使っているに違いない。
今日はもいけるかもしれない。
被害0だ。
と思うのも、更に今日は使用しているマキエを、予め海老にコーティングさせてきたのだ。
海老の守備力も上がっている。
棚を変え、仕掛けのポイントを変え、護衛を続ける。
私の護衛の前で魚たちも手も足もでなかったのかもしれない。
対戦ゲームであるならば、全く空気を読まずに強キャラを使いすぎて周りがうんざりしてしまったかの如く、電気浮きがやる気なく海の上で横たえているだけであった。
今日もただただ平和な時間が流れていくのだった。
納竿。
今日もやりつくした私は、釣具を納めるため仕舞ってきたカバンの方、足元に目を落とした。
カニだ。
暖かくなり、生き物が活性化してきた証拠だ。
足元でも私の海老をつけ狙い、また、さらにこのカニを狙うチヌなどが接岸し海老をも狙ってくるに違いない。
やはり、今後は今までのように簡単にセーブはできなくなるであろうことが予想できる。
恐怖におびえながら、事務所に戻り、社長に被害0との報告をする。
何の興味もなさそうにただ朝ご飯を待っているだけのように見えるが、実は違う。
カニを見つけたのなら、捕まえてこい、と言っているのだ。
そうすれば子供も喜ぶし、明日の護衛対象としても使える。
カニのことなど報告もしていないはずなのに、社長はすべてお見通しなのだ。
以後気を付けます、と頭を下げ事務所を後にした。
報告以上
本日の被害
海老 0
イソメ 0
魚の上陸 0
うちリリース 0
釣れませんぞ!
納竿。
今日もやりつくした私は、釣具を納めるため仕舞ってきたカバンの方、足元に目を落とした。
カニだ。
暖かくなり、生き物が活性化してきた証拠だ。
足元でも私の海老をつけ狙い、また、さらにこのカニを狙うチヌなどが接岸し海老をも狙ってくるに違いない。
やはり、今後は今までのように簡単にセーブはできなくなるであろうことが予想できる。
恐怖におびえながら、事務所に戻り、社長に被害0との報告をする。
何の興味もなさそうにただ朝ご飯を待っているだけのように見えるが、実は違う。
カニを見つけたのなら、捕まえてこい、と言っているのだ。
そうすれば子供も喜ぶし、明日の護衛対象としても使える。
カニのことなど報告もしていないはずなのに、社長はすべてお見通しなのだ。
以後気を付けます、と頭を下げ事務所を後にした。
報告以上
本日の被害
海老 0
イソメ 0
魚の上陸 0
うちリリース 0
釣れませんぞ!
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