花粉がきつすぎます、万太郎です。
仕掛け作りをする。
恥ずかしながら広げてみると、このような形だ。
仕掛作りは儀式だと思う。
もちろんエビやイソメを護衛する為には必要になるモノではあるのだが、運動で言うところのストレッチであったり、習字で言うところの墨を摺る作業、集中力を高めるのだ。
また、海老よ、必ず戻って来い。
そう願いながら、釣り針に糸を絡めきゅっと締める。
がんだまを打つ。
紅の豚では、カーチスとの一騎打ち前夜、ポルコが弾を一発一発チェックしている。
そんな気分だ(ポルコさん翌日弾詰まりましたねw)。
以前にも書いたが、針の特徴なぞいまいちわからない。
インターネッツは見た。本は読んだ。
なんとなく魚の口の形や食う特性に合わせて作られているらしい。
しかし、まず魚がエビやイソメを襲う状況を想定せねばなるまい。
その時々に魚がどこにいるか、棚、であったり場所であったりの方が大事ではあるまいか。
魚の気分もあるだろう。
やはり、経験がモノを言うのだと思う。
だが、圧倒的に経験がない。
やはり、出動回数を増やすことが第一歩であろう・・・
と、考えながら、作業を続けていると、社長がふらりと部屋を訪れる。
小さな組織ではある。時間も遅い時間だ。
だが一年目平社員の私を、なぜか社長は何かと目をかけてくれる。
土曜のこの時間なぞ、取引先との接待やらで忙しいはずなのにわざわざここを訪れてくれる。
相変わらずの無口であるが、その、もっふりとした体躯から、明日は寒いぞ、厚着していけ、という言葉が伝わってくる。
ハードボイルドを絵にかいたようなお方だ。
それでこそ、部下のやる気が出るというもの。
よし、明日も頑張ろう。
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