どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
今日も暗いうちに。
夜はいい。
夜は大抵の人が寝静まっていて、起きているというだけで自分の希少性、オリジナリティーをあげてくれる。
視界に入ってくる車の目的地は、なぜか自分の目的地と同じなのではないかという錯覚に陥る。
だが、よくよく見ると1台の車はキャリアに2枚のスノーボードを積んでいる。
ボードをのせた車の後ろにつくと、ボードのカップルがこちらを見て笑っているようにも見える。
「まだスノーボードができるような時期なのにね、くすくす。」「海老の護衛なんているのかな?」「いやー、護衛いらないでしょ、くすくす。」
私はボードをのせた車から視線をそらし、無理矢理追い越し、若洲に急ぐ。
もうこの時期だ、昼間は15度前後まで上がることもある。
水温も10度を超えると魚が活性化してくるらしい。
もうそろそろ活性化してくる頃ではないのか。
若洲の駐車場に到着し、車を停めてエンジンを切る。
車のディスプレイに10度はまだまだだよ、と嘲笑うように外気8度の表示が出る。
仕掛けをセットし、 人工磯へ急ぐ。
もうすぐ日が出てしまう。
せっかくセットした電気浮き、ということもあるが、電気浮きが浮いている様子はとても神秘的で何ものにも替えがたい落ち着きを与えてくれる。
その落ち着きを1週間、2週間東京のジャングルで彷徨っていた自分が欲しているのかもしれない。
それにしても人気がない。
堤防から離れた位置の方が潮通しがいいらしい。
シーズンになると混んでてなかなか入り込めないが、今なら入り込めるはず。
ここだ、と位置を決め、人工磯に乗り込む。
なん…だと…。
またもや全く人がいない。
まさか、と思い携帯で潮状況を調べる。
小潮。
前回も調べずに来て、引き続き今回も全く成長しない。
だが、小潮だろうが、なんだろうが関係ない、海老を守るたけだ。
仕掛けを海に投げ込んだ。
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