虎穴に入らずんば万太郎です。
本日、若洲海浜公園から退却を余儀なくされ、次の作戦を検討した。
イソメの声を聞くと、得体の知れない川、荒川でどうか、という意見があった。
私はその意見を取り入れ、荒川に向かうこととした。
そう、考えてみると、この朝まづめに荒川に行ったことは無い。
もしかすると、新しい発見があるかもしれない。
私は、若洲海浜公園からの足でそのまま荒川に向かった。
荒川に到着して川面に向かうと、早速驚いたことがあった。
ずらりとルアーの方がいらっしゃることだ。
10m置きくらいではあるが今までこの光景は見た事がなかった。
確かにシーバスの実績についてはよく聞くところであるが、まさかこれ程とは。
という事は。
やはりこの時間はいるのだ、シーバスが。
私はルアーの方々に迷惑のかからないよう、空いていた歩行可能部分の端の方に釣り座を設けた。
問題は何をするか、だ。
恐らくこの川はシーバスが幅を利かせているはずだ。
シーバス対策として、大きめの重りで遠くまで飛ばし、川底を這うようにし、シーバスの目から逃れる。
そして、万が一襲われた時のために、一つの針にイソメを数本掛け、衝撃に耐えられるようにしよう。
これでシーバス対策は万全なはずだ。
私は仕掛けを作ると、大きく投げ、リールをゆっくりと巻いた。
できるだけ流れにカモフラージュできるよう、リールを巻く速さに緩急をつける。
方法としては間違いあるまい。
1時間ほどは何事もなく、イソメも余裕を見せる。
そして私もイソメもシーバスの脅威から少し気を抜いたところで、まさかの刺客が現れた。
ハゼだ。
しかもかなりの良型だ。
しかも2匹。
シーバスに気を取られすぎて、いったいいつやられたのか、川のどのあたりでやられたのか、皆目見当がつかなかった。
いつのまに、だ。
私は問題解決に、どのあたりに奴らが潜んでいるのかを早急に割り出す必要があった。
リールを慎重に巻き、イソメに聞き続ける。
すると、どうやら、足元からそう遠くない場所で、何かを感じた。
灯台下暗し。
まさに足元でそれは起こった。
先ほどのハゼほど、大物では無いものの、イソメに数匹のハゼが群がる。
ハゼの巣か!
くそ、これはさすがかわし切れない。
大きな重りももはや邪魔でしかない。
私は、重りを仕掛けから外すと、釣り竿を後ろへ放り投げた。
そして、その足元から巣までの距離感から、仕掛けのハリスの先端を握りしめる。
ここまでの接近戦であれば、素手だ。
少し、イソメに勢いをつけ巣の近くに仕掛けを放り投げる。
私のち密な操作により、ハゼをかわし続ける、が、やはりその量には勝てない。
何匹ものハゼがイソメを襲う。
まさか、荒川のこの場所に、ハゼの巣を見つけてしまうとは。
今これだけの装備で立ち打つことはできない。
私はこの場所を記憶し、本日は納竿とすることとした。
背筋に恐ろしいものを感じながら、ルアーを投げる若者たちの横目に撤退した。
やべえ、ハゼ楽しい!足元でハゼ釣って、そのまま泳がせると…、やっぱりシーバス?
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