陸遜万太郎です。
先日、鉄郎が何か読本を読んでいたようであるが、同書に記載されていた通り、釣り前日の準備は大切だ。
準備、予習、イメージをしっかり作り、これを持って当日臨むことか肝要であろう。
これができぬ愚か者はおそらく何をしても上手くいかない。
改めて、準備の再確認としよう。
まずは釣竿。
オーケーだ。
繋げてみて、伸ばしてみて、問題ないかを確認する。
しなり具合やグリップを確認し、異常はない。
次にクーラーボックスだ。
やや汚いが、これが私の年季と言えよう。
前回の獲物が入っていないか、しっかり閉まるかを確認。
さて、仕掛けだ。
不要なゴミなどもあったため、これを取り除き、然るべきものが入っているか確認し、整理整頓する。
最後にイソメだ。
イソメの士気は高いものの、購入してから随分経つ。
イソメ1匹1匹と会話をし、身なりを確認し、固く握手をした。
体調の悪そうなもの、怪我をおってしまったものは医務室に連れていき、それぞれの対応をとった。
明日出陣のものには酒を振る舞い、護衛について語り合い、そして愚痴を聞いた。
最後に明日は頼む、と、私は肩を叩き、すると、イソメはニヒルな笑顔でそれに応え、あるものは私の肩を叩き返した。
翌日、早朝アラームの音を聞き目が覚める。
まだやや睡眠が足りないと感じるものの出発の時間だ。
昨日の準備の記憶を睡眠欲の霧のかかった脳細胞が必死に再生を促す。
大丈夫。
このままで大丈夫だ。
私は昨夜のシミュレーション通りに荷物を持ち、それを車に詰め込み、運転席へと乗り込む。
エンジンを掛け、慎重にアクセルを踏み、若洲海浜公園へとハンドルを切った。
途中、ぽつりぽつりと雨が落ちてくるも、気になる程度ではない。
いよいよ若洲海浜公園に近づいてきたあたりで大きな違和感を感じる。
大きな殺気を感じ、信号あとひとつで若洲海浜公園と言った場所で、ハンドルを切った。
これ以上、進めない……?
おかしい。
さすがにもう目は覚めている。
寝ぼけている訳では無い。
信号でハンドルを大きく切り、再度、若洲海浜公園へと戻る進路へ舵を取る。
しかし。
まただ。
どうあっても、車が若洲海浜公園へと向かないのである。
く、くそ。
仕方なく、帰路へつくも、そのさながらに私の追憶に蘇るものがあった。
石兵八陣。
これであったか。
私は自分の知力であれば避けられたはずの計略に足を取られた自分を恥じ、また、相手を軽く見た自分に猛省した。
ぐずぐずはしていられない。
この後の行軍に想いを馳せ、一時退却することとした。
なんか、イベントで封鎖みたいでしたね。この後、荒川での釣りは次回で。お楽しみに?
0 件のコメント:
コメントを投稿