どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
イソメの護衛に自惚れ、堕落した日々。
社長に若洲海浜公園を勧められてから半月ほど。
2016年10月2日。
朝5時。
私は例のルアーロッドを右手に、イソメを左手に、人工磯を慎重に歩いた。
私は買ったばかりのウキを道糸に通し、爪楊枝で固定した。
どこの海だって同じだ。
私はいつもの要領で護衛を続ける。
この場所はこの時間からでも人が多く、また、続々と人がやって来る。
竿一本分の距離に慣れたサングラスの男。
マキエだ。
高須では投げ釣りばかりだった。
マキエがどの程度の効果があるのか。
私はそれに対しての信頼は全くなかった。
隣のグラサンがマキエを撒き始め、30分くらいだろうか。
組立式の椅子にのんびり座っていたグラサンが突然立ち上がる。
それと同時に竿を立てる。
暫しのやり取りのあと、30cm前後のチヌだ。
万太郎です。
ギマしか見たことのなかった私は目を見張る。
煙幕を焚いててもこの様だ。
やたらめったらと竿を立てる。
ただただ慌てるだけだ。
イソメ!
その後はボロボロだ。
私は余りに縮み上がって、恥も外聞もなく、隣のグラサンの煙幕の近くに仕掛けを投げる。
もう、助けてくれ。
しかし、それを許してくれるような相手ではない。
なんてことだ。
今までギマからの護衛のみで天狗になっていた。
海は、広い。
若洲海浜公園。
これほどまでに厳しい襲撃を受けるとは。
私は心臓の高鳴りを感じながら、自分の失敗を悔いるとともに、それと同じくらいの燃え盛る熱意を押さえることができなかった。
ここで、護衛をしてみよう。
やらせてもらおう。
そう決意し、大失敗の護衛に満足感を得、帰路に就いた。
5目目はその日のうちに行った臨海公園でハゼ。じゃ駄目ですか。駄目ですよね。ごめんなさい。
一旦 おわりです。
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