どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
被害ゼロを報告すべく、社長室へ。
社長はやけに不機嫌だ。
前回の報告遅れを根に持っているのか。
今回の件について一通り報告を終えたが、やはり不機嫌だ。
私はその社長のもふもふした毛並みが少し小さくなったように見えた。
いつもの感じで社長の首根っこをぐりぐりしたり、ボディーチェックをしてみると、毛玉がなくなっている。
どうやら、美容室に行って毛玉をとってきてもらったらしい。
そこで、社長、随分と毛並みがきれいになりましたね、などとうやうやしく褒めてみた。
すると、目にもとまらぬ速さで、上半身をくるりと後ろに向け、その反動を利用し、同じ方向へ、腰を回す。
さらにその反動を利用し、回転した先から逆足のかかとがまっすぐ私の腹部に飛んでくる。
後ろ回し蹴り。
私は突然のことに驚き、それに身構えることもなく、そのかかとが腹部に食い込む。
棒立ちだった私はその衝撃に後方に2回転程吹き飛び、生ゴミと書かれているゴミバケツに背中から倒れ、嫌な匂いのするゴミを体に散乱させる。
それでも何がおきたかわからず、呆然と社長を見つめる私に、なにも声をかけることもなく社長は部屋を出て行った。
いったいなんなんだ。
私も社長室を後にし、事務所に戻る途中に専務と会う。
先ほどのことについて聞いてみると、
くーん(美容室行ったの先週じゃなかったか?)
くーん(それに気づかなかったから怒ったんじゃないの?)
くだらないことだ。
そんな、女の子じゃないんだからとぼやく。
専務が驚いた顔をした。
わん(社長、女だぞ。)
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