どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
ゴローの釣法を目の当たりにした私は早速、上州屋に出かけた。
彼は手作りの浮きだった。
お金をかけないために。
それは大賛成だ。
私もそのために仕掛は自作している部分もある。
だが、とりあえずはウキについては購入することで真似することにしよう。
私がまず目にしたのは棒浮きだ。
それをスイベルで固定していた。
ということは中通しのウキに爪楊枝などという簡単な浮き仕掛けではない。
カラマン棒や、シモリダマや浮き止め糸が必要であろう。
また、チヌのマキエ中心で、それにグレ用のものを混ぜたりしていたが、次回はグレ狙いで行く。
そして、今まで赤いオキアミを使っていたが、彼は白いオキアミを使い、そしてそれを付け餌にも使っていた。
できる限りの丸パクリだ。
しかし、それでいいのだと思う。
できない人間はできる人間のまねをし、基本を押さえたうえでアレンジすればよい。
そもそも、上記のモノを揃えただけで護衛がうまくいくとは限らない。
肝心なのは試行錯誤だ。
ゴローがもう一つ見せてくれたものがあった。
沈み浮きだ。
ただこれに関しては。
サンプルをいただいた。
そう、スーパーボールなのだ。
スーパーボールにドリルで穴をあけ、チュッパチャップスの棒を差し込み、あとは調節のため針金で重りを付けるのだと言う。
ウキのお値段は高い。
我らのような小さな組織では予算が圧倒的に少ない。
底を責めるのであれば尚更根がかる確率も高く、ウキを消耗することは釣行の減少に直結し、経験が得られない。
そういった意味ではスーパーボールでウキが作れるのは朗報と言えよう。
沈み浮きも買えばよかったかもしれないが、こちらは頂いたものがとりあえずあるので、こちらを使用してみよう。
何せ、目の前で見せられるという実績のあるものだ。
モノとしても全く問題はない。
ここまで、パクるだけパクったものを購入しようと、レジに並ぶ。
その時、上空から何かが突っ込んでくる。
レジでお会計をしているさなか、その突っ込んできたものは自ら持ってきたのであろう箱の中に身を納め、私の買い物かごに突入した。
そして、店員は何も気づかずにその箱のバーコードをスキャンし、合計金額に含める。
否が応もなく、その合計金額は私に宣告される。
「8,260円です。」
鉄郎はしらっとしたまま箱の中に納まり会計を待つ。
若洲に置いてきたことを根に持っているのかもしれない。
おそらく、私がここで会計を拒否したら鉄郎は猛抗議に出るのだろう。
話がややこしくなっても困るので、仕方なくお金を払う。
「ありがとうございましたー。」
悲しいやら悔しいやら期待があるやら、複雑な気持ちでレジを終え、次回の釣行について想像をめぐらせた。
鉄郎の箱は駐車場のゴミ箱に怒りとともに投げ込んだ。
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