どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
前回の続き
人口磯が混んでいる。
朝5時でこの有様だ。
奥のほうに行きたいところだが、今日は堤防に近い方での護衛をしてみよう。
私の気分を悪くさせていた霧雨は既にあがっている。
海水に前回のような濁りもなく澄んでいる。
白あみこませを十分に混ぜ、今日は新しい鈎を道糸に結ぶ。
遊動浮きの仕掛けを作るのも慣れてきた。
私も少しは進化してきたと言えるだろう。
仕掛を作る視界の外で海を叩く水音が聞こえる。
マキエかルアーかと思い、目を向けると別の位置から水音。
魚が跳ねている。
活性が上がってきたか。
仕掛を海に投げる。
足元から7,8m。
棚は1ヒロ。
投げた棒ウキはあるかないかの波とともに足元から5mに近づいてくる。
ふっとウキが沈んだと思うと、根がかっている。
1,2度の根掛かりは道糸を引っ張って解消できたが、大抵は仕掛ごと抜けてしまう。
見た目どおり、堤防に近い方の海は浅くなっているのだろう。
それを考えれば、魚の数は少ないであろうし、護衛は楽になるはずだ。
だが、おかしい。
ウキの沈みは観測されないものの、海老の行方不明は着々と増えつつある。
そして、仕掛の数も減ってくる。
ウキがなくならないのは不幸中の幸いだ。
また根掛り。
道糸を引っ張ると、根掛かりが解消されたようで、仕掛けが戻ってくる。
しかし、その戻ってきた鈎をよくよく見てみると。
鈎が鈎に掛かっている。
この現象が証明することは一つ。
魚が海中から鈎を投げ、私たちの海老を逆に釣ろうとしていることに他ならない。
ウキも沈みこまず、きれいに海老だけ行方不明になっているからくりはこれだったのだ。
魚は、奴らは進化している。
そんな恐怖におびえていると、それをあざ笑うかのように足元で一匹の魚が跳ねた。
その後も完全な護衛が続けられた。
だが、視覚的にも魚が捕らえられる状況になってきた。
魚の跳ねる水音を聞きながら納竿。
海老被害 0
行方不明 やや
刺牙で釣りたかった・・・。魚さん一度くらい引っ張って!ボーズ。
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