2023年12月30日土曜日

毎日荒川 12/18 カラミ0

皆様どうもこんばんは。
トラッシュ万太郎です。


風や雨、自分の都合にて久々の荒川筋トレになる。

3日空けて久々と思う、ということはかなり日課になってきたと言えるだろう。

今日も先駆者が橋の下におられる。

私は足場がコンクリートの端で準備を進める。

ヘッドライトの明かりが弱まっていることに気づく。

電池が無くなっていることに気づき、仕方なく電源を落とす。

携帯のライトでごまかしながらルアーを括り付けた。

今回はスピンテールジグを使用した。

ヘッドライトもなく、動作確認はできないがさぞや可愛らしいことであろう。

数投投げてから、ふと、ゴロ石の方へ移動する衝動に駆られた。

いつも魚が跳ねている生命反応が感じられないからだ。



ルアーの場所移動は餌釣りに比べて、荷物も少なくとても楽だ。


こちらのゴロ石の方は橋の明かりが遠くなるので、やや暗がりとなる。

何故わざわざこちらに移動したか。

私の第7感が言うのだ。

コンクリート足場に生命反応は無い。

向こうだ。

私は静かに移動する。


移動して、私は自分の勘に驚かずには居られなかった。

そこには数十匹の鳥がいた。

生命反応だ。


私は、ゴロ石で筋トレを続けることとした。

ヘッドライトもなく、暗いため尚更不安になったが仕方が無い。

数投投げる。


最近ライントラブルがかなり減った、と言うよりほぼない。

餌釣りと同じではあるが、ラインにテンションが掛かっていないと絡む。

常にそこに気をつければ良いのだ。

諸先輩方からすると当たり前かもしれないが、やはり初心者である。

この筋トレもなにかに身を結べば良いものだ。

本日もヘッドライトが無くても、心眼により絡み0だ。

そしてもちろん、釣果も0だ。

本日は水鳥の鳴く声をBGMに、メタルバイブを投げ続けた。

納竿。



川が静かです。冬ですね。

2023年12月19日火曜日

若洲海浜公園 12/16 筋トレ

皆様どうもおはようございます。
マッスル万太郎です。

昨日、若洲海浜公園の胴付き記事を記載したが、同日、別のプロジェクトを進行中であった。

筋トレである。

普段より毎日荒川の記事でご紹介中であるが、雨風のない日は荒川で1時間ほど筋トレに励んでいる。

荒川での筋トレの成果を別の場所で試したい、と思うのは自然なことであろう。

特に若洲海浜公園の人口磯は同筋トレに励む方が多数おられる。

ぜひ私もここで、と日夜思っていたところであった。

人口磯には日の出前に到着していた。

だが、私は筋トレについては初心者である。

手元が明るくなる程度の時間から筋トレを始めることとした。

日が昇るか昇らないかの時間に準備を始めた。

まずはダイソーVJだ。

クリップを忘れたため直結びだ。

早速筋トレを始める。

いつものように釣竿を振り抜く。

悪くない。

自分としては期待通り程度の距離を飛ばすことが出来、普段の筋トレの成果を実感する。

数投投げると、不思議な手応えを感じた。

これが所謂、ルアーでの当たり?というものか、と、期待に胸を膨らませる。

さすが、本場は違う。

上がってきた成果物がこちらだ。

私の見事なVJ捌きに、野良ルアーまでが食いついてきた、ということだ。


そこで、隣に置き竿にしていた胴付き護衛仕掛けが揺れている。

私は急いで竿を取り、リールを巻く。

何があった。

と思うと、数十メートル向こうのルアーの方が申し訳なさそうにリールを巻きながらこちらを見ている。

その距離からこちらへお祭りとは…。

素人なんです、すみません、と謝られたのだが、私も筋トレに関しては初めてひと月も経っていない。

だが、毎日の鍛錬は私の方が上のはずだ。

私は大きな心を持って笑顔で対応する。




その後何投か投げ、次のお題に取り掛かることにした。

フサフサの付いたシンキングペンシルだ。

これを使っての筋トレもなかなかだ。

そしてこの際、色々使用してみようと思い、オフセットフックというものも使用してみた。

これが、思った以上に根がからない。

人口磯の足元をずる引きしても全く根がからない。

これは素晴らしいものだ。

と、一人感動し、思いついた。

オフセットイソメだ。

早速やってみた。

岩の間に滑りこませると、やはり根がからない。

小さな当たりを感じる。

しかし考えてみると、この大きな針だ。

これを丸呑みにする魚でないとこれには乗らない、という事になる。

岩の間に夢中になって落としていて、ふと我に返る。

これでは筋トレではなくなっている。

面白いトライであったが、本日は程々にしておこう。


最後に小さなシンペンを投げて、今日は上がろう、そう思った矢先。

先程こちらにお祭りルアーを投げ込んだ初心者が魚を釣っている。

私は目の端で嫉妬に狂う炎を燃やしたが、いや、そうでは無い、私はあくまで筋トレに来ているのだ。

そう、筋トレ。

魚が釣れるなどどうでも良い事だ。


私は、先程釣れたルアーを悲しげに見つめ、帰路に着くこととした。

納竿。



いやー、ルアー楽しいっすね。オフセットの根がからずには驚きました。でもあれ釣れる?

2023年12月18日月曜日

若洲海浜公園 12/16 胴付き護衛

皆様どうもおはようございます。
心配性万太郎です。


若洲海浜公園、イソメ護衛を明日に控え、私は護衛の方法を検討していた。

足元での護衛を推し進めようと思うものの人口磯の足元は根掛かりが気になる。

胴付きではどうか。

胴付きであれば、針の水中での浮遊部分が減少するため、気をつけさえすれば根掛かりはほぼないとみて良いだろう。

また、重りが先端にあるので、完全な海底付近での護衛が可能となる。

また、足元の際での護衛ももちろんだ。

これだ。

そういえば人口磯にて胴付き護衛は経験がなかった。

私は、心得たと仕掛けの制作に乗り出した。

根掛かりしないのだ、3本あれば良いだろう。


翌日、朝5時に若洲海浜公園、人口磯に到着。

人口磯にはまだ誰もいなさそうだ。

というのも、海が荒れている。

風がややある。

だが、胴付きであれば根がかりしないのだ。

早速準備をする。

まだ日が昇らず暗がりのため、LEDの浮きをウキ止めなしで付けた。

そして仕掛けを足元へ。



根がかる。

一投目で、だと。
 
仕掛けは回収することが出来ず、手元の仕掛けは残2点となった。

本日は他に針も仕掛けももちあわせていない。

私は根がかりに恐れを抱き、2本目からの胴付はやや遠目に投げざるを得なくなった。

早速私の計画は崩れる訳だが、1時間ほど経ち、空が明るくなり始める。

明るくなり始めてから仕掛けを引き上げてみる。

イソメが、いなくなっている。

イソメからはなんの反応もなかった。

というより、風がややあり、竿が揺れるので、反応ができなかったのかもしれない。

やられてしまったであろうイソメに黙祷を捧げ、今一度仕掛けを投げ入れる。

やや時間を置いて仕掛けを引き上げる。

やはりイソメが綺麗に居ない。

二投連続で護衛に失敗し、イソメのみ連れ去られる、とは…。

まさか、時合いであろうか。

時合いは魚が活性化し、イソメにとってはかなり危険な時間帯だ。

私は空が明るくなってきたこともあり、足元に慎重に仕掛けを落としてみることにした。


根がかる。

私は根がかった竿を振り、案の定仕掛けの回収に失敗する。

空を仰ぎ、最後の仕掛けを取りつける。

イソメも残り数匹だ。

後がない。

もう攻めることは出来ない。

遠目に投げ、やはり特にイソメから報告もなく、数分が経つ。

風は変わらず竿を揺らしている。

何か嫌な予感がし、仕掛けを引き上げる。

重りが見えたので、安心するも、よくよく見れば仕掛けの枝より先か無くなっている。

一体何が…。


私はこの時合いに恐怖を覚えると共に、原因を追求した。

まず一点目、風が強かったというのは大きい。

イソメからの信号が伝わりづらい。

そして二点目、12月だと言うのに20度近くまで気温が上がっているこの異常気象だ。

これが予想外の魚の活性を促した可能性はある。

そして最後の大きな理由。

ポコムか…。

先日無くなっていたポコムが復活している。

ポコムの影響が人口磯にまで及ぶほどになっている、ということだ。

私はいなくなったイソメ達を想い、次の護衛に気持ちを切り替えた。

納竿。




胴付きも普通に根がかる。イソメあんなに食われてボーズなんて。

2023年12月17日日曜日

毎日荒川 12/14 筋トレルアー キラリ

皆様どうもこんばんは。
シャイニング万太郎です。


本日も筋トレだ。



ダイソーVJこと、ドジョウワームを取り付ける。


何となく良さげな雰囲気で使用しているが、今の所何一つ実績はない。

というより、ルアーというもので魚が釣れたことがまだない。

色々調べてみると、この同じルアーを繰り返し使っていると、私だけでなく、魚も飽きてしまうらしい。

そもそも飽きる、以前にこのような金属的なものに対して食いつく生き物に知性を感じられない。

本能で動いているのであれば悲しいものだ。

私は魚の本能について考えながら、筋トレを続ける。

私はこれらルアーの中ではお気に入りの、メタルバイブに取替える。

かなりの飛距離が出る、爽快感のあるものだ。

このあたり、何度か投げていると分かるものだが、手前1,2mの辺りに根、なのか段差なのかがある。

ここに気をつけなければならないものであるが、やはり根がかり、ロストしてしまう。

メタルバイブだ。

気に入ったものではあったが、こればかりは時に避けては通れぬものだ。

私は気を取り直してルアーを別のものに取り換え、筋トレを始める。

橋の下あたりで魚がかかったのであろうか、幾名かの会話が聞こえる。

私はそんな会話をよそに筋トレを続ける。

一通りいつものメニューを終え、一息ついてから片付けを始める。

片付けが終わり、ふとヘッドライトで足元の川底を照らしてみる。

そこにはきらりと光る何かがある。

あれは…。

ロストしたメタルバイブだ!

私は目の色を変え、荷物から網をとりだし、多少濡れることも気にせず、きらりと光ったものに網を振りかぶりすくい上げた。

空き缶だ…。

私は魚と自分との相関関係を思い描き、自分に対する哀れみと共に帰路に着いた。

納竿。




缶を捨てたらあかん。

2023年12月16日土曜日

毎日荒川 ヨルアー 12/10 丸裸

皆様どうもこんばんは。
水位低下万太郎です。

今日の筋トレルアーはラビリンスの方へ足が向いた。

いつも何かが起きる場所ではあるが、さらに何かが気になったのは間違いない。

私の第7感が私を刺激した。


現地に着いて目の前に拡がったのは、水位が落ちて、全貌があらわになったラビリンスであった。

左側のストラクチャーの足元まで地面が浮き出るほど水位が引いていた。

ゴロ石がもう少し向こうまで続いていると想像していた。

しかしそこにあったのは、石が点々とした泥地であった。

私をあれほど苦しめたラビリンスも実は砂地であったことが判明すると、一体私は何に仕掛けを取られていたのか狐につままれたような気持ちになった。

今やラビリンスも丸裸だ。

私は少しの間、泥地に足を踏み入れ、その感覚を楽しんだ。


本日は、シーバスの餌と呼ばれるほど評価の高いダイソーVJこと、ソルトヘッドと、ドジョウワームを使用する。


浅瀬での使用は推奨されないが、泥地であればよかろう。

これは初日からロストしたくないため、竿を高めに上げ、少し早めにリトリープをした。

強めに投げると、今まで絡んだ末、短くなってしまったラインが限界まで回り、リールの下地が見え、ドジョウルアーが空中でつんのめることが何度かあった。


12月。

魚が跳ねる。

鳥が泳いでいる。

私の急いで引かれるドジョウルアーは根につまづいているのか、齧られているのかよくわからない反応がある。

私はルアーをロストしないように慎重に、そして速めにリールを巻き、筋トレを続けた。


そして、何回かフルスイングをすると、ある一投で、ルアーを投げたのち、リールを巻いた時の手ごたえがなくなった。


消えた。

ラインが魔法のようにリールから消えているのである。

(カメラ電池切れにて写真無し)

この不思議な場所、ラビリンスは自らを丸裸にすることにより、こちらの持っているリールも丸裸にできるというのか。

もう、自分も丸裸になってこの泥に飛び込んでしまおうとも考えたが、そうは行くまい。

さすがにこうなってしまっては、替えのラインなど持ってきているわけもなく、私は退却を余儀なくされた。

納竿。




リールとラインはちゃんと結ぼう!適当、ダメ!

2023年12月15日金曜日

若洲海浜公園 12/10 岩釣り

皆様どうもおはようございます。
万太郎です。


先日、人口磯にて全気候全天候型イソメ害悪適格蟹対策及び捕獲用寄餌収納袋付釣竿装着可能式投網2023ver.01(コードネーム:アイリーン)(以降蟹網)を使用した件にって記載した。


この結果、蟹はこの時期、この人口磯においても存在しないことが証明された。



そして、同日、私は実はもうひとつプロジェクトを同時に進行させていた。

もう一方の別件で記事にした、ペン型釣竿の件である。

最小のものについての使い道には難しいところがあるものの、ペン型のもののサイズは穴釣りなどでは効果的である、とご説明した。


今回、人口磯に来た理由のひとつにそれがある。

穴、という雰囲気では無いが、岩場の間に仕掛けを差し込むにはちょうどいいサイズだからである。

ここには、ハゼやらカサゴやらが潜んでいるに違いない。

穴釣りと言うより、岩釣りになるが、これに挑戦しようと思う。

ブラクリをカバンに潜ませ忘れたことに気づき、チヌバリに大きめのガン玉を使用する。

岩場であるため、波の影響がかなりあり、仕掛けの操作は難しい。

そして、岩場に仕掛けを入れると程なくして反応がある。

引き上げようとすると、根がかったような引っ掛かりを感じるも、強めに引いてみると仕掛けは上がってきた。


蟹だ。

……。

蟹が召喚された。

前回、あれだけの仕掛けを使用して何もかからなかったはず。

そして、今一度仕掛けを投入してみる。

蟹だ。

何度も挑戦するもやはり。

蟹だ。

蟹網の想定よりも小さいものが釣れたものの、それはペン型の釣竿を使用していることで説明がつくだろう。

しかし、こちらでは容易に蟹の召喚が出来たことに納得のいかないものがあった。

そこで、私はもう一度想いをめぐらした。

もしや、全気候全天候型イソメ害悪適格蟹対策及び捕獲用寄餌収納袋付釣竿装着可能式投網2023ver.01(コードネーム:アイリーン)は、略、「蟹網」ではなく、「蟹釣竿」と言うのが正式な略称なのではないか。

そこで一旦納得をしたものの、それでは私が作成した、あの珍妙な網仕掛けはいったいなんなのか。

そしてこのペン型の釣竿を出所はいったい。

私は混乱を極め、退散することとした。

納竿。





蟹餌にしてチヌ狙ってみたけどダメでした。だけど、楽しい。

2023年12月14日木曜日

毎日荒川 ヨルアー 12/08 目玉

皆様どうもおはようございます。
オーネスティー万太郎です。

今日も筋トレに励みたい。

橋の下が空いていたので、本日の筋トレはこちらにて。

準備をしようと水面に臨み、川面を見る。

浅い。

ゴロ石が確認出来る浅さだ。

だが……、よくよく目を凝らしてみると、魚だ。

2,30cm程はありそうな魚が浅瀬を泳いでいるのも確認できた。

今日は早速購入したばかりの目玉商品を使用する。

浅瀬でシンペンというのもあまり良くは無いらしいが、初心者だ、この際良いだろう。

せっかくだから、俺は左側のカラフルのルアーを選ぶぜ。

とても良いお色味で、私は一目でこれを気に入ってしまった。

準備を整え、早速投げてみる。

思ったより飛ばない。

筋トレの成果が出ていないようだ。

私は角度を変え竿を振り抜く。

振った直後、普段聞きなれない乾いた金属音が頭の上から聞こえた。

ルアーを橋の裏側にぶつけてしまったようだ。

手元には戻ってきたので、何度か別の方向に投げる。

そして。

おかしなところでラインが止まる。

絡む。

竿のガイドとガイドの間で絡む。

おかしなところで絡むものだ、と絡みの解消に急ぐも、私は大変なことに気づいた。

またこのオチ……。

2度あることは3度、など、あったことは仕方ないとして、これをオチに使うのは気が引けた。

私は急いで絡みの解消の作業に明け暮れる。

運良く絡みは10分ほどで解消できたが、私は焦っていた。

時間が無い。

オチは……。

しかしそれは、今一度竿を振ろうとルアーを確かめると解決できた。

ルアーの片目がなにかにぶつかった際に既に目玉が落ちていたようだ。

……。

納竿。





2度あることは3度目の正直?ってことで。

2023年12月13日水曜日

若洲海浜公園 12/10 人口磯蟹

皆様どうもおはようございます。
蟹網万太郎です。

若洲海浜公園、今回久々に人口磯を訪れた理由のひとつに蟹があった。

蟹といえばこの辺りはよく見かけるからだ。

とにかく生物が多種多様である。

フナムシやネズミなどもよく見かける


蟹の召喚だ。

全気候全天候型イソメ害悪適格蟹対策及び捕獲用寄餌収納袋付釣竿装着可能式投網2023ver.01(コードネーム:アイリーン)(以降蟹網)の餌袋に前回はイワシを入れたが、今回は鯖を入れてみる。

動画などでは、鯖を入れているのをよく見かけるからだ。

監視役として、イソメも2匹ほど入れてみる。

これでいかがであろう。

根がかることは無いであろうが、足元の見える位置がいいだろう。

暗がりの海へ蟹網を落とす。

あとは待つだけだ。

この待つ間、前回の記事でご紹介した、カイズなどにやられることとなる。


そして、30分がすぎた頃。

上げてみる。


気のせいであろうか、以前と比べるとやや餌袋に騒ぎが見られた気がした。

餌袋の中のイソメに話を聞くと、特に何も無かったと言う。

気を取り直して、もう一度投げ入れる。

私はこの間、別竿の浮きをとりかえ、根掛かりを解消させるなど、忙しく動いた。

そして、30分後、改めて蟹網を上げてみるも、変化無し。

残っても仕方が無いので、余ったサバも全て餌袋に投入し、イソメも追加する。

やはりこの寒さもあるであろう、今度は足元でなく、出来るだけ遠く、深い場所にかに網を投げ入れる。

私はその後、もうひとつのプロジェクトに備え、慌ただしく動き始める。

もう一本の竿のイソメの護衛も抜かりは無い。


そして、忘れ去られる蟹網。


幾ばくが時が流れ、空も明るくなり、暖かくなってきた。


ふと蟹網の存在を思い出す。

深海で取り残されたイソメを想う。

不安であろう、もしかしたらカニに襲われているやもしれない、カニだけでは無い、海には恐ろしい生き物が多数だ。

狭い餌袋の中を右往左往し、恐怖に明け暮れるイソメのことを考え、汗が吹き出す。

「イソメー!」

私は叫び、蟹網をいそいで引き揚げる。

深い、そして、重い。

こんなに重かったか。

しかし、戻ってきたのは暖かくなって蟹網に守られたような安全な場所で、鯖と一緒にバカンスのように寝転がった数匹のイソメだけであった。

蟹の召喚、本日も叶わず。

納竿。





蟹、おらんなあ。