2023年12月12日火曜日

毎日荒川 12/06 ヨルアー 逆襲

皆様どうもこんばんは。
ダイソーシンペンは伊達じゃない万太郎です。

今日は筋トレをされている方がポツポツ見えたので、荒川、ラビリンスに向かうこととした。

ハゼの巣を狙う度に、工夫を施しても今まで何度となく仕掛けは吸い込まれた。

ルアーなど見るまでも無いかもしれない。

しかし、その分、複雑な生態系があるはずでチャンスはあるはずだ。

私は、意気揚々とラビリンスへ向かった。


無いのである。

いつぞや、何かの警告のように建てられたシンボルが無くなっている。

そこには、どのような工夫や仕掛けでさえ、この場所には無意味である、といったハゼからの改めての警告が、合間見えた。

だが、ここで立ち止まる訳には行かない。

ラビリンスに逆襲だ。

釣竿を組みたて、ラインセット、シンキングペンシル、シンペンだ。

この辺もかなり浅くなっているはずだ。

シンペン、行きます!

私は心でつぶやく。

大丈夫、ゆっくりだ。

私はいつもと同じように、筋トレを始める。

シンペンを一投、二投と投げると、そこここで魚が跳ねた。

いや、厳密には暗くてよく見えないので跳ねたように感じた。

跳ねた魚が何かを言っている。

(これでは道化だよ。)

私の筋トレを馬鹿にするというのか。

魚が跳ねる。

くそ、魚に気を取られて。

(アクシズ、行け。忌まわしい記憶とともに。)

かなり近場で魚がはねると。

私のシンペンが根がかる。

石の多い場所だ。

シンペンは石に引っかかったようだ。

だが。

ふざけるな、たかが石ころひとつ、シンペンで押し返してやる。

私はリールを力強く巻き、竿が折れぬようラインを握りしめ、渾身の力で引っ張った。

そのシンペンは二度と戻らず、先の切れたラインのみが、ふわふわと宙に漂った。

納竿。




なーんも釣れん、ぞ、と。


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