2023年11月27日月曜日

釣吉 万太郎 ~生贄~

さて、やっと着いたか。

私はその大きな湖をぐるりと見渡し、大きく息をついた。

ここで大きな魚、スネークヘッドが現れ、村の人々の田畑を荒らし、女子供を連れ去り、家屋で暴れ回るという被害が出ているらしい。


村長に話を聞こうと思い、家を尋ねると思い沈黙があった。

長い静けさの後、村長はぼそりと言った。

「スネークヘッド退治など、やめて下さらんか。」

話を聞くと、最近では一定の供物、生贄を提供し、その代わりに村で暴れるのを控えてもらう協定が出来ているらしい。

しかし、その生贄は生きた人間だと言う。

「ワシらはこれで生きながらえておるんじゃ、よそ者は口を出さんでくれ。」

私は何も言わずに家を退去し、適当なボート屋を訪れた。

1隻借り入れる交渉をすると、店の旦那が言う。

「気をつけてくだせえよ、凶暴な魚がおりますから。」

私は大きな魚について話を聞くと、店主の顔色がみるみる悪くなった。

「だんな、まさか、スネークヘッドをお独りで退治しに行くつもりじゃないでしょうね?」

「無謀です、何人もの釣り師がやられています。」

「無理は言わねえ、辞めときなせえ。」

私はにっこりと笑うと、船を出した。

船を出すと早速小魚が襲いかかる。

私は釣竿を両手に持ち、その先端から伸びたLINEに15号の重りをつけ、これを魚に打ち付ける。

返す釣竿で後ろから襲ってくる魚にも打ち付ける。

これを両の手で繰り返す。

数十匹はやったであろうか、ついに本命がやってくる。

スネークヘッドだ。

釣竿のラインをムチのように振り、魚が襲いかかってきたのを交わすとともに、ラインの先端に付けた針を突き刺す。

この針は返しが付いていて、1度刺し込むとそう簡単に抜けなくなる。

私はリールを巻き、魚を右へ左へ泳がせ、弱らせる。

相当弱まったところで、ボートの上に打ち上げた。

こうなってはもう何も出来まい。

戦いは終わった。


私はポートを操り、ボート屋に戻る。

ボート屋の旦那が驚愕した顔で待っていた。

「だんな、まさか……やったんですかい?」

私はのびた大魚を肩に担ぎ、村長の家へ向かった。

そして、村長にもう問題ない、と言い、大魚を床になげ置いた。

村長は信じられないと言った顔で魚を見つめた。

私はこれでもう大丈夫か?と声をかけ、立ち去った。

立ち去る私の背中から、村長が声をかける。

「もし、旅の方、お礼を、お礼をさせてください」

私は何も言わずに右手を上げ、背中で別れを告げた。

「せめて、お名前を……」

私は足を止め、一言口を開き、また歩み出すのだった。

「私の名は、釣吉 万太郎(45)」


続く。






続くのこれ?

2023年11月26日日曜日

ハゼ 巣離しの儀

どうも皆様おはようございます。
巣ごもり万太郎です。


良型のハゼ2匹とその他小型数匹を持ち帰った。

私の護衛術があってこそ、ハゼの数はこの程度で済んだ。

だが、もし素人が手を出していたら、この倍の数のハゼがここに横たわることになっていたであろう。

しかもこのハゼは巣からでてきたものである。

巣から出てここに直接連れてきてしまったハゼや魚についてはやや危険である。

巣と魚が、依然つながつていて、この殲滅隊本部の情報が漏れる可能性があるのだ。

思念伝達、いわゆるテレパシーと言われるものであろう。

この魚の思念伝達を断ち切るのは、やはりある一定の儀式が必要である。


準備するのは、油、アサリ、片栗粉、塩。

油を使用するのは、私達、生命の資本である水、これと分離する性質を持つことから、魚の肉体と巣との思念的な繋がりを分離することが出来る。

また、アサリはこの困難極める儀式においての難易度を究極的に下げる役割がある。「あっさり」終わる、という言葉は、アサリの語源になっていることは言うまでもないであろう。

そして、片栗粉は片、すなわち固まるを意味し、儀式の締結を強固なものにすると共に、「栗」という言葉は「繰りかえし」を意味し、この儀式に連続性を与え持続的な粘り強さが出ることで知られている。


では。


私は上半身裸になり、あぐらをかく。

油を手に取ると、油をおもむろに体にうちつけた。

数回これを繰り返す

最後に、両の手に油をとると頭からゆっくりとかけ、全身を油が流れるように背筋を伸ばす。

目は大きく開けたままだ。

油が体に馴染んだところで、片栗粉を手に取る。

ずっと立ち上がると、片栗粉ひと握り手に取り、頭部の前で1度これに念を加える。

そして念が片栗粉から散る前に、上空へ片栗粉を放つ。

はらはらと落ちる小麦粉が床一面に広がる。

その床一面に拡がった片栗粉の中央へ、先程のハゼを丁寧に並べる。

この間隔を間違えると術式が反転し、逆に思念伝達手伝う結果となり、目も当てられない結果になることは皆様ご周知の通りだ。

ハゼを並べ終えると、塩をひとつまみハゼ1匹づつに振り掛ける。

それを終えると、私は床に拡がった片栗粉の一面を、軽やかなステップで数歩離れる。

そして、間を置かずにきびすを返し、全力で片栗粉に走り込む。

一面に拡がった片栗粉の数歩手前で、軽く床を蹴り、頭から片栗粉に飛び込む形をとる。

そして、空中で両の手を広げ、胸、腹から床に着地する。

ここで先程の油が効いてくるのだ。

油が床との摩擦を減らし、片栗粉を吸い、ハゼは腹で潰され、身体の下で撹拌され、三位一体が完成するのだ。

これにて、完了。






アサリうめえす。あ、ハゼもな。

2023年11月25日土曜日

荒川 釣り 11/23 巣

皆様どうもおはようございます。
虎穴に入らずんば万太郎です。


本日、若洲海浜公園から退却を余儀なくされ、次の作戦を検討した。

イソメの声を聞くと、得体の知れない川、荒川でどうか、という意見があった。

私はその意見を取り入れ、荒川に向かうこととした。

そう、考えてみると、この朝まづめに荒川に行ったことは無い。

もしかすると、新しい発見があるかもしれない。

私は、若洲海浜公園からの足でそのまま荒川に向かった。


荒川に到着して川面に向かうと、早速驚いたことがあった。

ずらりとルアーの方がいらっしゃることだ。


10m置きくらいではあるが今までこの光景は見た事がなかった。

確かにシーバスの実績についてはよく聞くところであるが、まさかこれ程とは。

という事は。

やはりこの時間はいるのだ、シーバスが。

私はルアーの方々に迷惑のかからないよう、空いていた歩行可能部分の端の方に釣り座を設けた。


問題は何をするか、だ。


恐らくこの川はシーバスが幅を利かせているはずだ。

シーバス対策として、大きめの重りで遠くまで飛ばし、川底を這うようにし、シーバスの目から逃れる。

そして、万が一襲われた時のために、一つの針にイソメを数本掛け、衝撃に耐えられるようにしよう。

これでシーバス対策は万全なはずだ。

私は仕掛けを作ると、大きく投げ、リールをゆっくりと巻いた。

できるだけ流れにカモフラージュできるよう、リールを巻く速さに緩急をつける。

方法としては間違いあるまい。


1時間ほどは何事もなく、イソメも余裕を見せる。

そして私もイソメもシーバスの脅威から少し気を抜いたところで、まさかの刺客が現れた。


ハゼだ。

しかもかなりの良型だ。

しかも2匹。

シーバスに気を取られすぎて、いったいいつやられたのか、川のどのあたりでやられたのか、皆目見当がつかなかった。

いつのまに、だ。


私は問題解決に、どのあたりに奴らが潜んでいるのかを早急に割り出す必要があった。

リールを慎重に巻き、イソメに聞き続ける。

すると、どうやら、足元からそう遠くない場所で、何かを感じた。


灯台下暗し。


まさに足元でそれは起こった。

先ほどのハゼほど、大物では無いものの、イソメに数匹のハゼが群がる。

ハゼの巣か!

くそ、これはさすがかわし切れない。

大きな重りももはや邪魔でしかない。

私は、重りを仕掛けから外すと、釣り竿を後ろへ放り投げた。

そして、その足元から巣までの距離感から、仕掛けのハリスの先端を握りしめる。

ここまでの接近戦であれば、素手だ。

少し、イソメに勢いをつけ巣の近くに仕掛けを放り投げる。
私のち密な操作により、ハゼをかわし続ける、が、やはりその量には勝てない。

何匹ものハゼがイソメを襲う。


まさか、荒川のこの場所に、ハゼの巣を見つけてしまうとは。

今これだけの装備で立ち打つことはできない。

私はこの場所を記憶し、本日は納竿とすることとした。

背筋に恐ろしいものを感じながら、ルアーを投げる若者たちの横目に撤退した。









やべえ、ハゼ楽しい!足元でハゼ釣って、そのまま泳がせると…、やっぱりシーバス?

2023年11月24日金曜日

若洲海浜公園 11/23 若洲への道

どうも皆様、おはようございます。
陸遜万太郎です。

先日、鉄郎が何か読本を読んでいたようであるが、同書に記載されていた通り、釣り前日の準備は大切だ。

準備、予習、イメージをしっかり作り、これを持って当日臨むことか肝要であろう。

これができぬ愚か者はおそらく何をしても上手くいかない。

改めて、準備の再確認としよう。


まずは釣竿。

オーケーだ。

繋げてみて、伸ばしてみて、問題ないかを確認する。

しなり具合やグリップを確認し、異常はない。


次にクーラーボックスだ。

やや汚いが、これが私の年季と言えよう。

前回の獲物が入っていないか、しっかり閉まるかを確認。


さて、仕掛けだ。

不要なゴミなどもあったため、これを取り除き、然るべきものが入っているか確認し、整理整頓する。


最後にイソメだ。

イソメの士気は高いものの、購入してから随分経つ。

イソメ1匹1匹と会話をし、身なりを確認し、固く握手をした。

体調の悪そうなもの、怪我をおってしまったものは医務室に連れていき、それぞれの対応をとった。

明日出陣のものには酒を振る舞い、護衛について語り合い、そして愚痴を聞いた。

最後に明日は頼む、と、私は肩を叩き、すると、イソメはニヒルな笑顔でそれに応え、あるものは私の肩を叩き返した。


翌日、早朝アラームの音を聞き目が覚める。

まだやや睡眠が足りないと感じるものの出発の時間だ。


昨日の準備の記憶を睡眠欲の霧のかかった脳細胞が必死に再生を促す。

大丈夫。

このままで大丈夫だ。


私は昨夜のシミュレーション通りに荷物を持ち、それを車に詰め込み、運転席へと乗り込む。

エンジンを掛け、慎重にアクセルを踏み、若洲海浜公園へとハンドルを切った。

途中、ぽつりぽつりと雨が落ちてくるも、気になる程度ではない。


いよいよ若洲海浜公園に近づいてきたあたりで大きな違和感を感じる。

大きな殺気を感じ、信号あとひとつで若洲海浜公園と言った場所で、ハンドルを切った。

これ以上、進めない……?

おかしい。

さすがにもう目は覚めている。

寝ぼけている訳では無い。

信号でハンドルを大きく切り、再度、若洲海浜公園へと戻る進路へ舵を取る。

しかし。

まただ。

どうあっても、車が若洲海浜公園へと向かないのである。


く、くそ。

仕方なく、帰路へつくも、そのさながらに私の追憶に蘇るものがあった。


石兵八陣。


これであったか。

私は自分の知力であれば避けられたはずの計略に足を取られた自分を恥じ、また、相手を軽く見た自分に猛省した。


ぐずぐずはしていられない。

この後の行軍に想いを馳せ、一時退却することとした。






なんか、イベントで封鎖みたいでしたね。この後、荒川での釣りは次回で。お楽しみに?

2023年11月23日木曜日

フィッシングファイターズ 数フレームの戦い

皆様おはようございます。
貧弱万太郎です。



本日は釣り戦士、フィッシングファイターズの続きのお話をしようかと思います。




こちらのゲームですが、改めて数時間のプレイをいたしましたが、まずもって、前回ご紹介した通り、一投が長い。



こちらの画像をご覧ください。



左下に経過時間がこさいます。

この時点までに五分ほどのやり取りがありました。

この後、の画像がこちらです。


1匹の魚と15分は軽くやり取りをしています。

メーター級の魚であればないことも無いでしょう。

ですが、ここは河川です。

一旦、アマゾン級の生命がいる河川だと仮定しましょう。

ですが、釣れたのは以下の魚です。



20cm級です。



若洲海浜公園ではいいサイズになるかと思います。


貧弱です。


ですが、素敵な釣りグッズを揃えていない場合、釣りゲームでは良くあること。

釣りグッズを揃えるにはある一定の場所である魚のS級サイズ以上を釣ってこい、と言われます。

この貧弱な状態でS級サイズは中々こたえます。

先程、やり取りがとても長いという1点について口述いたしましたが、私の操作が下手なだけでは無いか、というご意見もあるかと思います。

それも一理認めた上で、難易度についてもお話させてください。

詳しいシステムは申し上げませんが、ある程度の反射神経が必要と言えるかと思います。

矢印とボタンひとつの釣りです。


が、求められた操作の逆にキーを入れたまま、ボタンを押し続けると、数フレームでバラします。

そして魚かなかなか寄らない、寄っても上記少しでも押す、離すタイミングを誤ろうものであれば、すぐに離されます。

気を抜いてやり取りをしていると、10mまで寄せた魚がいつの間にか20mの果てにいます。

過酷です。

また、この左右の求められる入力ですが、左入力を求められたかと思いきや、一瞬右になるなど、苛烈な場合が時としてあります。

この数フレームでバレルこともあります。


そういった意味ではタイトル通りのゲームです。


特に、ストーリーを進めて、初めてヌシとやり取りをする機会が早々に出てくるのですが、ここで心がおれる人もいるのでは?と思うほどシビアです。


私は負けイベントかと思ったほどでした。

昔ながらの無茶な難易度設定を思い出します。


もう一つ、これは解決したのですが、マップです。

大抵のゲームはマップはボタン一つで確認することができます。

私はこのゲームにマップという機能はないのだ、と思っていました。

そして、秘境の 三日月湖をいくら探しても見つけられず、途方に暮れていました。

ですが、マップはあったのです。

メニューのような画面から選べばよかっただけだったのですが、これに気づくのに数日かかりました。

便利なものに慣れすぎてしまうというのも考え物です。

当たり前を当たり前と思ってしまうのは、歳を取った人間の良くないところです。


そしてもう一つ、世の中のたいていのゲームはwikiが整っていて、ある程度の情報を提供してくれるものだと思っていました。

三日月湖があまりに見つけられないので、グーグル先生に聞いてみましたところ、グーグル先生にもこちらの判別がつかなかったのです。

このゲーム、もう誰もやっていない?のでは?と思わされる検索結果です。

フィッシングファイターズ、過酷で、それでいて、孤独な戦いです。



さて、このサイトに来ていただけているような方々はストーリーにはさほど興味ないと思いますので、釣れた魚のご紹介ができればと思います。

なにせ、100種類以上ということで、さかなクンさんが驚くような魚が出てくることを期待します。


コノシロ


若洲海浜公園には欠かせない魚ですね。
コハダの出世魚?降格魚?としても。
サビキで釣れるので、イワシの中に混じるとなかなかの大きさを感じられます。
骨だらけで嫌われることもありますが、骨せんべいはおいしいです。


タツノオトシゴ


これって釣れるんでしょうか?
この魚?の引きが強い様が想像できませんが、このゲームではそれを実感できます。
そして食べられるんでしょうか?と、調べてみましたが、干物や丸揚げにしておいしくいただけるそうです。
食べてみたいです(普通)。


テナガエビ

これも私の周辺ではなかなか釣れず。
くそ、今年こそは、と毎年チャレンジしていますが、いい場所に巡り合えずです。
海老食いてえ、です。


クロダイ

言わずもがなの、クロダイ。
先日スーパーで500円で売っているのを見かけました。
これを買うのは、釣り人としてのプライドが…。


アカハタ



結構深いところにいそうなイメージですし、普通浮きで釣りませんよね?
などと野暮なことは申し上げません。
赤い魚が釣れちゃうとそれだけで華やかな気分になります。
そしておいしそう。
そんな感想ばかり。
FFの料理システムは私はとても好きです。



また更新。