どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
久しぶりにここ、若洲海浜公園に到着した。
先週、先々週と鹿島の方に遠征していた為、随分と久しい心持だ。
家族での釣りもいいが、結局のところ釣りは魚と人間との真剣勝負だ。
横から絡んだだの、餌変えろだの、魚取ってなどと言われながらするものは、もはや別物だ。
今日は心を新たに海老の護衛任務に当たりたい。
今年は夏から土日になると気温が下がり、台風が来襲し、気温の低下が目立った。
11月に入り、その寒さの勢いは留まらず、本日も実に寒空の下での護衛になる。
満潮は5:40、干潮は11:20、大潮。
4時に現場に到着する。
暗い。
この暗闇の中、撒き餌はどうしたらいいものか。
また、とても風が強い。
あまり遠くに仕掛けを投げるわけにもいかず、足元から4,5mに仕掛けを落とす。
海老を暗闇の中操作し、魚を探る。
異常なしだ。
私が若洲を離れている間に、随分と魚の数を減らしたようだ。
撒き餌を撒けども、ポイントを変えども何の応答もない。
もうこの時期はフナ虫たちも沈黙し、飛び跳ねる魚の姿も見えない。
とても寒く、遠めにカモが浮かんでいる。
急に今年の初頭、2月、3月の釣りを思い出す。
完全な海老の護衛だった。
それどころか今は魚の気配すらない。
ウキを変えるなどして、気分転換を図ってみるが、何かにそれが伝わることはなかった。
空も明るくなり始め、周りにも釣り人がぽつぽつと現れ始める。
今日は大潮だ。
寒さとは裏腹に人の賑わいが予想できる。
だが、残念だが魚はいなさそうだ。
隣のニット帽の若者が軽快に撒き餌を投げ始める。
ふふふ。
無駄だ。
よほど後ろから彼の肩を叩き、首を振って慰めてやろうか等と考えた。
私は切れかけの撒き餌に付け餌用のオキアミを混ぜ、最後に一投とすることにした。
今日はもうおしまいだ。
すると、隣のニット帽が大きく竿を振り上げた。
何か掛かったようだ。
メジナ。
おかしい。
魚はいないはずだ。
私は自分の竿に試しに聞いてみると、何の反応もない。
海老もキレイに残ったままだ。
!
そうこうする内に、隣のニット帽は断続的に魚をかける。
グレ、グレ、チヌ、グレ。
魚が・・・、いる!
くそ。
何故隣にだけ。
私は腹の底から嫉妬の炎が燃え広がっていくのが分かった。
仕掛けを回収すると、海老が行方不明になっている。
最後の一投と、撒き餌もすべて投げてしまった。
あと一投、あと一投だけしたい。
私は地面に這いつくばり、撒き餌からこぼれた海老がいないか岩場を這いずりまわった。
いた。
一匹の海老が目に入った。
しかも、サイズもちょうどいい。
さっそく仕掛けに海老を付け、隣のニット帽と同じような距離に仕掛けを投げた。
ほどなくして。
あぁ。
ありがとう。
ありがとう。
あぁ。
ありがとう。
というところで海老も尽き、納竿とした。
隣の方は真っ赤な(多分)グレ用撒き餌にオキアミ。よし、まねっこだ!
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