どうも皆様おはようございます。
ジャペーン@万太郎です。
日本の国民は時間感覚に優れた民族だ。
何をするにしても時間ぴたりだ。
この日本に住んでいる方々はそれが当たり前になっているであろう。
しかし、ちょっと飛行機に乗るとそれがすぐにわかる。
電車だってまともには来ないし、約束であっても遅く来ることが当たり前どころかそれが礼儀と言う国だってある。
かく言う私も日本人であるが故、遅刻に対しては大変な罪悪感であったり、嫌悪感を覚える。
今日は久々に釣りができる日だ。
雨が降り、風が吹き、嫁が怒り、子供が騒ぐ。
一週間に一度程度の、3,4時間。
時間にすると、168時間のうちの3,4時間だ。
しかし彼らは私の人生の2,3%の時間の楽しみすらも奪うのだ。
それをすることで大枚はたくと言うのであれば、遠慮もしようがせいぜい、餌代、駐車代だ。
1000円いくかいかないか。
そんなプライスレスな時間をようやく手にした、この日。
まさかの寝坊だ。
妙な緊張感からじわりと目が覚め、目覚まし時計に目をやると予定の時間を1時間過ぎてしまっている。
私は半べそをかきながら、急いで準備をし、車に飛び乗った。
普段はシミュレーションをしながらのんびり踏むアクセルも、今日はその足に力が入る。
嫌がらせをするように赤い目を光らせる信号。
私はふざけながら信号を渡る夜を明かした若者達を睨みつける。
駐車場もいつもより混んでいるように感じられ、奥の空車スペースを確認せずに、空いている場所に車を停車させる。
荷物を持ち、小走りで人口磯に向かう。
若洲の空気から遅刻した異物を押し出すような圧迫感を受ける。
すれ違う夜を徹したルアー勢が、私を白い目で見る。
今頃何しに来た。
若洲の満潮の潮で溢れた海水が歩道を満たし、私の行く手を阻む。
かろうじて、水の途切れた場所を見つけ、人口磯にたどり着く。
海に目をやると、行き交う波もよそよそしく感じられる。
私は遅れた時間を取り戻すべく、急いで仕掛けを準備し、海へ投げる。
前回に引き続き、ふさふさの房掛けだ。
一本の鈎に5,6本のイソメを付け、浮かれる私を付けられたイソメもが白い目で見ているようだ。
今日は混むだろうと思った人口磯にも何故か人目が無くなる。
魚も私に見向きもしない。
思ったより時間の進みが遅く感じられる。
みなに冷たく当たられている気がするからかもしれない。
徐々にその理不尽さに憤りを覚え始めた私は手荒にルアーを巻き、力任せに竿を振り、仕掛けを投げつけた。
浮きは一度も沈むことなく、イソメにも何の異常も無い。
皆、遅刻した私になど見向きもしない。
遅刻した者には人間も魚も厳しくなる。
それがこのくそったれな日本だ。
私は遅刻がそんなに悪いことなのかと、憤りを感じながら釣竿を片付けた。
納竿。
帰宅して、目覚まし時計を見ると、おかしい。
1時間進んでいる。
私は深く考えないことにし、当り散らした釣竿に手入れをすることにした。
ぼーず。すんません眠いっす。ぼーず。
0 件のコメント:
コメントを投稿