2018年6月20日水曜日

06月03日 若洲海浜公園 ~シンクロ~


どうも皆様おはようございます。

万太郎です。


 雨、風、風、雨。

前回から一月ほど経ってようやくそれらしい日が訪れた。

釣りだ。


以前は確か、メジナを掛けたような気もするが、一月も経てば何のことやら。

釣り納め際に二匹掛けて、ようしこれなら、と、釣りというものについて完全に理解した気持ちになったような気がした。

しかし、一ケ月はよろしくない。

そんなにも時間を空けてしまっては記憶の糸がほっそりとしてしまって、部分的には切れている。

竿にラインをかけ、ウキ止め、スイベル、絡まん棒。

釣り糸を仕掛けと結ぶ。

撒き餌を混ぜる手に力が入る。

大丈夫、覚えている。

右隣に釣り人が増え、左隣の釣り人はルアーから浮き釣りに変更したよう。

大丈夫。

撒き餌を撒く。

そう、大丈夫。

仕掛けを海に投げ、ラインを張る。

幾度か竿を振り回し、浮きと仕掛けを海になじませる。

しっかりと仕掛けに向けて撒き餌を撒く。



  前回、鈎につけたオキアミと一体化したような不思議な感覚があったが、その名残か、今日は魚の動きが手に取るようにわかる気がする。

こちらから何か伝えることはできないだろうか。

こちらから海へ。

釣竿から伝わってきた感覚を思い出し、今回は逆に自分の手から釣竿、釣竿からラインへ、ラインから鈎へ。

鈎から海水、波に伝わり、私の発した周波数は波の周波数と同期し、拡散する。

拡散された波の一本手繰り、一匹の魚へと行き着く。

体長32cm。

体重1kgあるかないか。

チヌ。

泳いでる感覚。

撒き餌が降って来る。

あちらからも、こちらからも。

幸福感のある光景。

胸鰭を躍らせると銀色の鱗が波と一体化し、尖った背びれでしっかりと梶を取り、尾びれで水を軽く蹴ると心地よい推進力が得られる。

この濁り、香り、心地のいい着水音。

この中を泳ぐだけで食欲がわいてくる。


シンクロ率70%。

鈎を探すんだ。

それに食いつくだけだ。

撒き餌の落ちる位置はいっこうに定まらず、鈎が、仕掛けがどこにあるのかもわからない。

下手糞め。

すると、目の端に、まぐれ当たりか、ぴったりと撒き餌と同期した刺し餌が降って来る。

やっとできたか。

ようやく見つけた鈎に思い切り噛り付いたところで、シンクロを切り、意識を戻す。



大きく、そしてゆっくりと竿を振り上げ、鈎を合わせる。


しっかりと鈎掛かりを確認し、ばれない様に丁寧にリールを巻く。

タモを取り上げると、慣れた手つきでその魚を掬い上げる。

30cm越えだ。

タモ網にずっしりと沈み込んだ魚は観念したようにその身を預けている。


私は呆然とタモ網の黒鯛の鈎を外す隣の釣り人を眺め続けるのだった。



ボーズ。隣で大きな魚が釣られた時のリアクション、どうしてますか。ボーズ。

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