どうも皆様おはようございます。
万太郎です。
お盆の天気がガタガタで全く釣りにならず、久しぶりの釣りになる。
今日も前回に引き続き、メジナを探して釣行をしようと考えていた。
芝生を横切り、人口磯に急ぐ。
芝生の上で、ふと一匹の蝶が蜘蛛の巣に掛かっていたので取ってやった。
久々に暑くなりそうな日だ。
ペンギンウキを使用する。
針につけるのはイソメだ。
ペンギンウキは我ながら、なかなかの感度だ。
とは言っても、もちろん市販のウキに敵うのはコストパフォーマンスと馬鹿らしさだけだ。
てっぺんのペンギンとの浮力、左右のバランスを取るために、かなりのガンダマを使用しているので、重いったらありゃしない。
そして、更にペンギンの複雑(あくまで普通の棒ウキに比べて)な機構が糸絡みを誘発する。
丁寧に投げなければいけない。
また、連日に及ぶウキの改造、お盆の家族サービス、営業日数の少ない8月の仕事量により、若干の寝不足はある。
という事を踏まえて本日の釣りである。
私はイソメを仕掛けに付け、海に投入した。
ほんの少し離れただけでペンギンは随分と見難くなってしまうものだ。
せいぜい、白い何かが浮かんでいる程度にしか見えない。
これは改良の余地はある。
それとせっかく自作なのだから、ホタルが付けられたりすると楽しくはないか。
などと、ウキについてのあれこれで頭を悩ませていると、何かがウキの下から浮き上がってくるように見える。
人間?男性のようだ。
身なりはぴっしりとしたスーツ姿に立派な口ひげあごひげをもっさりと貯えている。
この若洲にいったい何が。
男性は野太い声で私に向かって言う。
"あなたが落としたイソメは、このカイズですか?このサッパですか?"
両方私には必要なかったので、両方落としてはいないし、イソメもそもそも落としたわけではないので、特に問題はありません、との旨を伝える。
なにを履き違えたのか、私の返答を聞くと偉く感心し、それではカイズとサッパ、両方差し上げます、と言う。
私は困惑したが、このようなシチュエーションで事を荒げてはいけないと思い、素直に礼を言い受け取ることにした。
メジナのことを聞いてみようかと思ったが、それを聞く間もなく、男性は元の海に戻って行った。
仕方なく、カイズとサッパを海にリリースした。
イソメを付け直し、仕掛けを海に投入する。
ウキを眺めながら、次回のウキ作成ネタなぞを考えていると、またも、先ほどの男性が海の中から現れた。
"あなたが落としたイソメは・・・"
その男性はサッパとカイズを手に持っているので、かぶせ気味で違う旨を伝えた。
しかし、男性はうれしそうにカイズとサッパを私によこす。
その後、男性は幾度となく現れ、カイズやサッパを置いていった。
仕方なく、置いていかれたカイズやサッパにメジナの行方を聞いたみたのだが、これも何の進展もなかった。
イソメを仕掛けにつけている横目でちらりと海辺を見ると、先ほどの男性が必至にカイズを探している。
ぼうっと眺めていると目が合う。
するとその男性は身なりを整えて言った。
"私は先ほどあなたに助けられた蝶。姿を見られたからにはもはやこれまで…"
男性はあっという間に蝶に姿を変え、飛んでいった。
肝心の釣りに関しては、大きな引きが幾度か確認するもメジナには出会えず。
どうも今日はやたらと眠い釣りであった。
本日はこれにて納竿とした。
突っ込みどころは盛りだくさん。メルヘンやなー。メルヘンやでー。カイズがいっぱい。
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