皆様おはようございます。
マッチョ万太郎です。
夜が深くなってきた。
この時期は夜は4時で暗くなり、朝は6時でもまだ明るくはならない。
暗い中での撒き餌は現実的ではない。
暗いうちはイソメでの勝負が真っ当な考え方かもしれない。
しかし、一つの解が私の脳裏によぎる。
カゴだ。
決してたまたま見ていた釣り動画でカゴを使っていたからではない。
寒くなってくると、魚は沖へ、深みへ遠のいていく。
そういった意味でも、カゴを投げさえすれば仕掛けの近くに撒き餌を撒ける寸法だ。
動画でも言っていた。
カゴにテクニックは必要ない、カゴが釣ってくれる。
名言だ。
さっそく以前サビキで使用したカゴを押入れから引っ張り出す。
そうだ、カゴを遠くに投げるのであれば、投げ竿の方が適しているだろう。
高洲でギマ相手に振り回した、あの投げ竿も押入れから出してみる。
この固くてしっかりした竿であればかなりの遠投が期待できる。
このカゴさえあれば、何も考えずに沖合いの大物と勝負できる。
そして大物を狙うのであればイソメであろう。
夜釣りではイソメが輝くとの噂も聞く。
イソメと撒き餌のハーモニーだ。
家でしっかりと撒き餌を混ぜ混み、期待に旨を膨らませ、就寝とした。
翌朝、3:30。
若洲、人口磯到着。
さすがにこのくらいの寒さになってくると、釣り人の気配もほとんどなくなってくる。
人口磯真ん中より少々奥に陣をとる。
場所は選び放題だが、仕掛けの比較検討をするためには似たような場所を選んだほうがいいだろう。
初めての釣り方に胸を躍らせながら仕掛けを作る。
撒き餌は昨日しっかり混ぜてきた。
道糸につけたカゴに撒き餌を詰める。
その伸ばした投げ竿を持って腕に違和感を覚える。
重てえ。
カゴも重てえが、投げ竿も重てえ。
ぶんと振り回し、カゴを海に投げ込む。
予想をはるかに下回る距離。
どんぐりウキをつけて強めに投げれば届く距離だ。
おかしい。
海に浮かぶほんのり付いたウキからのサインを眺めながら、竿を握る。
重てえ。
三脚無しは苦行だ。
しかし、大物と対峙する為には少々の忍耐が必要になることも多かろう。
私は沖縄で見かけた屈強な男達を思い出す。
そして普段の怠惰な自分を恨めしく思う。
もうよかろう。
カゴの中の撒き餌もそろそろなくなった頃合を見て、仕掛けを引き上げる。
力任せに投げ、サミング等何の工夫もなされずに着水した仕掛けは見事に絡み合い、イソメと撒き餌とカゴのハーモニーが出来上がっていた。
10分ほど絡まったカゴと格闘し、やっとの思いで糸の絡みを解消させた。
数回投げてみるも、思ったほどの距離は飛ばず、3回に1回ほどは絡むこの竿、仕掛けは、私のやる気を削ぐ効果は十分であった。
投げ竿しか持ち合わせていない私は、これ以降、昨日しっかり混ぜ込んだ撒き餌を消化するのみの、正に消化試合。
空は徐々に明るくなり、なにか気の毒そうな顔をしたカモが私のウキの近くをぐるぐる回ったり潜ったりした。
周りの釣り人も明るみに出てくると、私は急に人口磯で投げ竿を持っている自分が恥ずかしくなり、私のSAN値は崩壊する。
納竿!
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