ダイソーシンペンは伊達じゃない万太郎です。
今日は筋トレをされている方がポツポツ見えたので、荒川、ラビリンスに向かうこととした。
ハゼの巣を狙う度に、工夫を施しても今まで何度となく仕掛けは吸い込まれた。
ルアーなど見るまでも無いかもしれない。
しかし、その分、複雑な生態系があるはずでチャンスはあるはずだ。
私は、意気揚々とラビリンスへ向かった。
無いのである。
いつぞや、何かの警告のように建てられたシンボルが無くなっている。
そこには、どのような工夫や仕掛けでさえ、この場所には無意味である、といったハゼからの改めての警告が、合間見えた。
だが、ここで立ち止まる訳には行かない。
ラビリンスに逆襲だ。
釣竿を組みたて、ラインセット、シンキングペンシル、シンペンだ。
この辺もかなり浅くなっているはずだ。
シンペン、行きます!
私は心でつぶやく。
大丈夫、ゆっくりだ。
私はいつもと同じように、筋トレを始める。
シンペンを一投、二投と投げると、そこここで魚が跳ねた。
いや、厳密には暗くてよく見えないので跳ねたように感じた。
跳ねた魚が何かを言っている。
(これでは道化だよ。)
私の筋トレを馬鹿にするというのか。
魚が跳ねる。
くそ、魚に気を取られて。
(アクシズ、行け。忌まわしい記憶とともに。)
かなり近場で魚がはねると。
私のシンペンが根がかる。
石の多い場所だ。
シンペンは石に引っかかったようだ。
だが。
ふざけるな、たかが石ころひとつ、シンペンで押し返してやる。
私はリールを力強く巻き、竿が折れぬようラインを握りしめ、渾身の力で引っ張った。
そのシンペンは二度と戻らず、先の切れたラインのみが、ふわふわと宙に漂った。
納竿。
なーんも釣れん、ぞ、と。
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