2017年10月30日月曜日

夜釣り、行きまーす!ガンダム浮き自作。

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。



  今日もまた自作ウキに勤しんでいる。

戸棚をあさっていると、昔ガンダムガチャで出した代物がこちらを見ている。

「僕が一番、ウキにうまく乗れるんだ…。」

そう言う声が、私には聞こえた気がした。


久しぶりに外に出してみると、やはりなかなかの男前だ。

やる気を感じる。

ガンダム世代の私としては、こんな浮きが店にあったら飛びついているはずだ。

よし、これで浮きを作ってみるとしよう。

下の部分は、ペンギン浮きと同様なので割愛する。


割愛してしまうと、ほぼ書く事はなくなってしまうのだが。

乗せてみたものがこちらだ。


どうせなら、前回のハロウィン浮きと同様、夜でも使えるように、ケミホタルなぞを付ける部分が欲しい。

ふと、右手に持ったビームサーベルの部分が気になった。

ここをザックリいってしまったらどうか。

ザックリしたものが以下である。


急に何か寂しくなったが、少しの辛抱だ。

すぐに更にそれっぽいものが取り付けられる。

ケミホタルを取り付けられるチューブを小さく切る。


そして、接着剤を塗り、ビームサーベルに差し込む。


これで完成となる。

試しにケミホタルを差し込んでみる。



様になりすぎている。

浮きとしてしっかり機能するのか、バケツで試してみる。


ケミホタルが若干水に浸かってしまっているが、まあ許容範囲であろう。

海であれば浮力が少し増すはずだ。

ナイトプールなど目ではない、インスタ映え。

拡散お願いします。

暗くするとこんな感じ。


浮かんでいて固定できないので、ブレてしまってはいるがしっかり機能はしている。

これで、夜釣りも行けまーす!ということになるであろう。

【単品】機動戦士ガンダム がんばれ!SDガンダム

ということで、次回の釣果に期待したい。

2017年10月23日月曜日

10月8日 釣り 若洲海浜公園 ~女子力~

どうも皆様おはようございます。

風邪の引き始め万太郎です。


  


  パンイチで眠るのに少々寒気を覚え始めた昨今、就寝前に箪笥を荒らしていると、おそらく妻の物であろう、程度の良い長そでを見つけた。

その長袖を身に着け、さらに防寒にスパッツを履き、釣りの準備などをしていた。

ちょうどこんな格好だ。


すると社長がもそもそと食事をしに来た。

もそもそとカリカリを食べているだけのように見えたが、実は違う。


なんか、女子力上がってね?と言っている様だ。

女子力。

私は女子ではない。

男性だ。

更に言うとおっさんである。

しかしここで一つ私に女子力というファクターが加わった。

これを上げていかないわけにはいくまい。


  という事を踏まえての今回の釣りとなった。

9月が終わり10月を迎え、蝉の声が遠ざかり、鈴虫の声が気になりだす頃合い。

徐々に昼の時間が短くなり、太陽が息をひそめ、月や星が空に目立ち我が物顔をする。

私の釣りも今までと同じ時間からの始まりでも空はまだ暗い。


こんな星々を写真に撮ってしまうあたり、私の女子力は相当高いと言えよう。

そしてゲートブリッジ。


我ながら相当な女子力だ。

ハロウィン浮きは前回壊してしまったままなので、普通の電池の入る棒浮きを仕掛けにセットし、暗い海に投げ入れる。

ほどなくして、イソメに反応がある。


カイズだ。

これははっきり言って女子力とは程遠い魚である。

「格好いい」のだ。

無数の矢を受けても仁王立ちしていた武蔵坊弁慶でも、触った時に痛がったと言われるぴっしり尖った背びれ(※1)。

黒という色が先が黒鯛という魚が先かという誰もが行きつく哲学を生み出した、黒光りした鱗(※2)。

歌舞伎役者の「見栄」はこの目から生まれたと言われ、2代目市川團十郎は父を超えるためこの魚を何度も何度も釣ったという、ぎょろりとした目(※3)。

すべての釣り人に「引き」の魅力を教えてくれる立派な尾びれ、この尾びれの動きはバサロで金メダルを獲得したかの鈴木大地氏が参考にしたと言われている(※4)。

という、男の中の男、男性フェロモンびっしりの魚と言えよう。

だが違う。

今は女子力だ。

時代は女子力を求めている。



  私は再度仕掛けを海に投げ入れた。

続いてやってきたのはこの子だ。


そう、今日は違うのだ。

更に。


私の女子力がこの魚を引き付けるのだろうか。

女子力が高い漢(おとこ)というのも罪なものだ。

私は少々女子力を押さえることにした。

ポケットに秘めていた黒鯛うっふんプロマイドを背負っていたカバンに移し、そのかばんを後ろの岩場に置く。

自分の気がみるみる小さくなっていくのが分かる。


  空は徐々に明るくなり、魚も落ち着いてきたようだ。

ぼうっと浮きを眺める時間が続く。

これはこれでいいものだ。

本日は例のミニオン浮きを使用してみる。

と、そんな折。


このはっきりとした縞模様。

こんな縞模様を履きこなせるのは、完全に女子だ。

はっきりとしたコントラストは自然界において目立つため以外の何物でもない(※5)。

要するに自分に相当の自信があり、相応の容姿を持たなければ成しえない業だ。

私は自分の女子力に大きなダメージを受けた。

目眩を感じたものの、まだだ。

まだ戦える。

女子力はまだある。

力尽きるまで。



  用心深く海中を探っていく。

もうそろそろ時間だ。

その時。

ゆっくりとミニオンが沈み込んでゆく。

自然体では浮いているはずのものがゆっくりと。

正体はこいつだった。


かわいい。

とてもかわいいやつだ。

特にこのクチブトと言われる奴はかわいい。

少し間の抜けたふんわりしたムナビレ、マイメロディーの耳はこのヒレから発想を受けたというのは関係者なら周知の事実だ(※6)。

セーラームーンの作者武内直子氏はこの魚の目を元にキャラクターを描いたという、少女漫画のお手本のような大きな目(※7)。

まるで思春期を終えた後の女子特有のふっくらとした体つき。

この魚は…、かなりの女子力だ。

メジナは漢字で女持納と書く(※8)。

こんな魚に勝てるわけがない。



  私の女子力は完全に底をついた。

息も絶え絶えに釣具を片付けた。

女子力を失い、干からび、メガネはVの時に曲がり、シャツもだらしなくはみ出している。


  私は再戦を約束し、やっとの思いで車に乗り込み、若洲海浜公園を後にした。



【MEIKOUSYA/明光社】ステッカー カット石鯛2 大 C-27 030526 シール



(※1~※8)ウソです。すみません。
サカナオッキイ。ワタシウレシイ。

2017年10月16日月曜日

9月30日 釣り 若洲海浜公園 ~魚ネットワーク~

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。


  気温の落ちる日も出てきた昨今、世間ではハロウィーンなどと浮かれている方々を散見するようになってきた。

私もそんな西洋お盆には乗らなければならない。

試作品、ハロウィーン浮きの試用である。



  今日も朝早く、暗いうちに若洲海浜公園だ。


このちょっと間抜けで愛らしい浮きを試してみたい。


今日はそこまで混んではいない印象だ。

先週のあれが続いたのでは少し大変だ。



  人口磯へと向かい、仕掛けの作成、浮きの作成をする。

最近新しい装備として、ヘッドライトを購入した。

何と便利なことか。


浮きを投げてみると




さすがに静止画で取れる技術がないのでこのようなことをしてみた。

しかしキャップの作成、締めが甘かったようで、キャップが海中で外れてしまったようだ。

浮きを手元に戻した時にはケミホタルの光が海に残ったままになっていた。

暗いうちでの使用はここまで。

仕方なく、普通の電気浮きに付け替える。

それにしてもきれいな景色だ。



  と、手ごたえがある。

波打つような細かい間隔での大きな手ごたえではなく、思い出したように引きのある独特な手応えだ。

この子だ。


この子は上げられると、私を知っているようで話しかけてくる。

”お、あんた知ってるよ。メジナ探してるんだろう。隣の奴から回覧板回ってきたよ。大変だなぁ、あんたも。”

確かに私はメジナを探している。

しかし。

魚界にも奇妙な関係があるものだ。

私は、かと言って何も知らない魚への返答を適当にし、海へとリリースした。

改めて仕掛けを投げ、のんびりと反応を待つ。


徐々に空は明るくなり、仕掛けからの反応はないまま夜が明けた。

空が明るくなると、なぜか寂しい気持ちになる。

苦労して獲得した自分だけの時間が終わってしまったような。

自分以外もスタートをはじめ、自分を追い立てるように、追い越すようにざわめきが始まるような。

何もできていない自分に対する悲しみなのかもしれない。



  空も明るく、浮きも見えるようになってきたので、改めてハロウィン浮きを仕掛けに付けなおす。


仕掛けを投げてみると早速何かがイソメに反応を示した。


カイズだ。

この子はとても活発で、元気がよく、とてもスマートだった。

”お、あんた知ってるよ、昨日のワイドショーでやってた。メジナだろ、メジナ。まあ、メジナ探してるやつは多いけど、昔合った奴たぁ、いまどきなあ。”

カイズも私のことを知っている様だ。

確かに前々々回前々々々回、メジナのことを聞いて回った。

しかし魚の間でここまでとは。

悪いことはできないかもしれないな。



  ハロウィン浮きの様子は好調だ。


ペンギンに比べ、色合いがよく視認性は良好で、黄色いあいつの浮きに比べても背が高いので棒浮きとしての機能性は悪くない。

あとは、先ほどのキャップか。

と考えていると、またしても何か間延びしたような反応がある。

この子だ。


この魚もまた、私を知っている様だ。

”この間、蝦蔵のブログに載ってたやつー、うけるー、なんかーメジナ探して若洲から台場まで泳いだとかー。うけるー。”

なんだかずいぶん話が大きくなっているが、この魚もリリースした。



  次の魚だ。


”ウオツベで100万再生されてた、メジナを追ってのドキュメンタリーの彼でしょうか。何やら、一匹のメジナのためにスキューバの資格を取って全国を回っているとか。”

どういうことだ。


  次だ。


”NASAが本気で欲しがっていたというメジナ探しのプロがこんなところで何をしている。”

何を言っているのか。




”あんたは100メートル先のメジナまで狙ったら外さないというあの・・・”

いったいこれは。


”おいおい、若洲でクジラほどのメジナを釣ったんだって?すげえな”



  なぜこんなことになっているのか。


私は想いを巡らせながら、竿を仕舞い、道具を片付けた。



そして車に乗り込み、ようやく一つの答えにたどり着いた。


  これが、「噂に尾ひれがつく」というやつか…。

私は生臭い自分の手に感慨を覚えながら、ハンドルを回し、帰路についた。



御あとがよろしいようで。
おもさげなござんせん。

ハニカムボールストロー ハロウィン8本入り

2017年10月7日土曜日

9月24日 釣り 若洲海浜公園 ~黒鯛うっふん~

どうも皆様おはようございます。

万太郎です。


    いい陽気になってきた。

暑すぎ寒すぎず。

朝方、日陰は過ごしやすく、日が出てくると暖かい。

釣りには最適な季節であり、我が若洲殲滅隊の事務所でも最近は色めきたって皆忙しそうにしている。

とてもいいことだ。

そんな、9月24日の日曜日。

今日は釣り場の混雑が予想される。

皆様もご存知であろう、9月24日は若洲海浜公園で30cm以上黒鯛を釣り上げた方に黒鯛うっふんプロマイドが送られるという。

9/24 という日付を見ていただければ一目瞭然だ。

9【黒鯛】 /【うっふんプロマイド】 2【プレゼント】 4【フォーユー】 にあやかっているらしい。

黒鯛うっふんプロマイド。

ぜひ欲しい一品だ。


    私はいつもより早く、4時には若洲海浜公園に到着できるように身支度を整え、若洲に向かった。

到着してみるとどうだ、やはりいつもより車の数が多く、車を駐車する場所も入場口に近い場所になってしまった。


予想以上だ。

荷物をまとめ、人口磯へと急ぐも、団体の釣り人がいつも以上ににぎわっている。

本日は長潮、4時過ぎに干潮を向かえ、満潮は10時前だ。

環境のコンディションはいい、とは言いがたい。

しかし、9月24日がそれなのだ。

その環境自体は皆平等だ。


  人口磯真ん中辺りの悪くない場所に陣取り、準備を始める。

すると間もなく、両隣に人が入ってくる。

まだ空は暗く、ライトがなければ手元すら見えないような時間帯だ。

それだけプロマイドの魅力があるということだろう。

私は昨日準備したイソメを仕掛けに付け、真っ暗な海に投げ込んだ。


時折、イソメが反応を示すが、仕掛けには異常のないまま手元に戻る。

両隣はルアーを使用した釣りをしている様だ。

また、本日は人の多さのわりに、暗闇の中に浮きの明かりがあまり見えない。

大きな魚を狙う場合はルアーの方が有効という事なのだろうか。

やがて空は明るくなり、今まで顔の見えなかった両隣の方々の表情が浮き彫りになる。

真剣なまなざしだ。

負けてはいられない。



  明るくなってきたところで、浮きを先日作成した、ミニオン浮きに変更する。

これが、なかなか優れものである程度しっかりとした重量感からウキが潮に対して安定している(気がする)。


程なくして、イソメに何かが反応した。

私は仕掛けを手繰り寄せ、大きな黒鯛に想いを寄せる。

かかったのはこの子だった。

   
私はメジナを探しているが、ちょっとこの子ではないようだ。


かわいいのだが、とても残念だ。

その後も、ミニオンがある程度の頑張りを見せるのだが、





  その後は音沙汰がない。

また、隣の近い場所にいるな、と思っていた方との間に更に人が入る。

そして時間をおいてさらにその間にも人が入る。

流石は黒鯛うっふんプロマイドの効果だ。

隣の方との距離が近く、竿を振ったらぶつかってしまいそうな距離だ。



近い。

しかし、その混雑は来ている方々のせいではあるまい。

皆、釣りが好きで、黒鯛プロマイドに惹かれて来ているのだ。

しかし。

私は、引きが来ないイライラをその周囲の環境のせいにし、その環境を作り出している、そのプロマイド作成の運営に苛立ちを覚え始めた。

これほどの混雑なのに、運営は全く姿を見せず、場所の整理もしない。

どんな無能なのだ。

私は余りのいらだちに、杓でバッカンを叩いた。

運営は何をしている。

私が杓でバッカンを叩く音は人口磯に響き渡った。

私は周囲の迷惑など考えずに問答無用でたたき、運営に対して抗議をした。

しかし、一向に運営は姿を見せない。

くそ。


  タイムアウトだ。

きょうの黒鯛プロマイドは諦めるしかない。

納竿。



  と、一通り片づけをし、車へと戻る道中だ。

芝生の上に紙切れらしきものが捨ててあるのを見つけた。

私はなぜかそれに目を奪われ、そっと近づき拾い上げてみる。

これは、まさかの・・・

黒鯛うっふんプロマイドだ。

間抜けな運営が落としたに違いない。


しかし、その下の運営の欄に目をやり、ぞっとした。



  私はうっふんプロマイドをポケットにくしゃくしゃに突っ込み、こそこそと身をかがめて若洲公園を後にした。



この日は混んでましたなあ。何でですかなあ。

グレートフィッシング 【 フィギュア 】憧れの情景 クロダイ( 黒鯛 )【魚類他】